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ネットいじめ:対策方法について解説

ネットいじめやSNSいじめから子どもを守り、サイバーセキュリティに投資することは、決して難しいことではありません。この記事で、ネットいじめの内容や事例、種類について学びましょう。さらに、記事の最後では、子どもを守るためのネットいじめ対策についても解説します。

ネットいじめ:対策方法について解説

目次

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ネットいじめとは?

ネットいじめとは、スマホやパソコンを使って、インターネット上で行われるいじめのこと。ネットいじめは大人でも被害を受けますが、小学生や中学生のスマホ所有率が年々増加していることも相まって、子どもや若者が直面するネットいじめは年々深刻になってきています。

ネットいじめは、物理的ないじめのデジタル版と考えていただけると理解しやすいと思いますが、それぞれの環境が大きく異なります。ネットいじめに関しては、物理的な環境がないため、ネット上で執拗に追い詰められる可能性があります。

ネットいじめは、電子掲示板やブログ、匿名性を持つSNSなどを使用することで、身分を隠したまま他人を攻撃することができるので、陰湿化・エスカレートしやすいという問題があります。物理的ないじめと同様に、嫉妬、恨み、仕返しがSNSやネットいじめの主な原因です。

日本でのネットいじめの現状

2020年10月に発表された文部科学省のデータによると、日本の子どもに対するネットいじめは、2014年からの5年間で95%増加しています。

2019年度の子どものネットいじめの数は、前年度から1,590件増の17,924件と今までで一番多く、全体のいじめの認知件数も同様に61万2496件で過去最多でした。

学校種別のネットいじめの認知件数

SNSいじめやLINEなどでのネットいじめは外から見えにくく、周囲の人たちが気づきにくいため、日本での実際のいじめの件数はもっと多いかもしれません。

日本でのSNS・ネットいじめの代表的な事例

日本での主なネットいじめ被害や、ネット上で起こったトラブルの代表的な例をいかに紹介します。

  • SNSや掲示板への誹謗中傷の書き込み
  • LINEをはじめとするSNS上での悪口や仲間はずれ
  • 悪意のある画像・動画の拡散
  • なりすましアカウントによる嫌がらせ
  • 個人に対する脅迫や犯行予告

さらに、ネットいじめが原因で、大きな裁判沙汰の事件に発展した事例もあります。

ネットいじめの種類

ここからは、ネットいじめの種類と、いじめから子どもを守るヒントを紹介します。

フレーピング

フレーピング

「Facebook」と「レイプ」の造語である「フレーピング(Fraping)」とは、所有者のいないデバイスを使って、誰かのSNSアカウントにアクセスして、個人情報を変更したり、誤解を招くような会話をしたり、恥ずかしい投稿や近況報告をする行為のことを言います。

デバイスを共有したり、放置したりすることで、悪意を持った友人や仲間は、あなたのSNSアカウントにアクセスしたり、スマホを乗っ取りしたりするかもしれません。

子どもをフレーピングから守るためのヒント

フレーピングは、デバイスとパスワードのセキュリティが決め手となります。子どもは、「パスワードを共有しない」「目が届かないところに端末を置かない」「ロックを解除しない」ことを学ばなければなりません。デジタルタトゥーとも表現されるように、ネットに公開されたもののほとんどが永久に残り、完全に削除するのが難しい可能性があることを、教えてあげましょう。

アウティング(暴露)

アウティング(暴露)

アウティングとは、機密事項や恥ずかしい情報、ファイルなどを公にすることです。これは、まだ自分の性的指向を明らかにしていないゲイの青少年を標的にした虐待の一形態ですが、それ以外の青少年でも、たとえば、おねしょ、恥ずかしい病状、忘れたいような恥ずかしい過ちなどを晒される可能性があります。

アウティングとは言っても、子どもへの影響はさまざまです。しかし、心の傷や痛みを残すのは間違いありません。

子どもを暴露から守るためのヒント

アウティングは、子どもが自分の個人情報を守れるようにすることで防げます。プライバシーを守るには、情報がどのようにネット上を行き来しているかを理解する必要があります。たとえば、以下のことを実践するといいかもしれません。

  • ネット上でのコミュニケーションやSNSの使い方について話し合う。考えや感情をSNSに載せてはいけないということはありません。日常生活や感情の中には、家族や最も信頼できる人とだけ共有すべきものがあります。非公開にしたいことがある場合は、共有しないようにしましょう。SNSとネットいじめは、危険な組み合わせです。
  • デバイスを安全に保つ方法を教える。誰にも知られていない安全なパスワードを使用してデバイスを保護する必要があります。デバイスは常にロックし、目を離さないようにしましょう。
  • ネットやSNS上でのプライバシー設定を見直す。子どもがSNSを使っている場合は、プライバシー設定を一緒に確認しましょう。ツイートや画像、動画の公開範囲を正確に把握しておきましょう。

エクスクルージョン(仲間はずれ)

エクスクルージョン(仲間はずれ)

組織的で的を絞った仲間はずれや無視は、ネットいじめのひとつで、何人もの子どもたちによって行われる可能性があります。エクスクルージョンは、オンラインの社会活動、フォーラム、チャットグループ、その他のオンライン空間からターゲットを排除することを含みます。

子どもを仲間はずれから守るためのヒント

残念ながら、このタイプのいじめを防ぐことは困難です。しかし、使っているプラットフォームによっては、グループから悪質な人を排除する権利を持てる場合があります。

ハラスメント・ストーカー

ハラスメント・ストーカー

このタイプのネットいじめは、おそらく物理的ないじめに最も似ています。ハラスメントは、子供のデジタルアイデンティティを標的にして、傷つくようなコメントや画像を送りつけるものです。ハラスメントは、加害者が一人の場合もあれば、複数の場合もあり、確実に止めなければ、被害者は深い心の傷を負うことになります。

ストーキングは、ハラスメントと重なる部分が多いですが、子どもに対する攻撃としてはより深刻である場合が多いです。ストーカーの中には、個人情報を収集する者もいれば、ネット上でトラッキングして、虐待を続ける者もいます。

子どもをハラスメントやストーカーから守るためのヒント

嫌がらせをする相手や方法によって、対処の仕方が異なります。

  • ハラスメントをする人をブロックさせる。最も簡単で良い方法は、嫌がらせをする人をブロックすることです。彼らのSNSとメールアドレスをブロックしましょう。しかし、執拗な嫌がらせをする人は、新しいメールアドレスやSNSのアカウントを作り、嫌がらせを続ける可能性もあります。
  • 通報するという選択肢について話し合う。ほとんどの人気のあるオンラインプラットフォームは、嫌がらせに対するルールを持っています。そのプラットフォームがサポートしない行為を報告するための選択肢を探りましょう。このことについて、子どもとも話し合うといいでしょう。
  • 大人にハラスメントを報告する必要性を伝える。子どもが親や責任ある立場の大人に嫌がらせのことについて話すと、嫌がらせをした張本人を咎められるかもしれません。しかし、この方法について、まず子どもと話し合うことが大切です。恥ずかしさや報復を恐れるかもしれませんし、大人が仲裁に入ることに価値を見出すかもしれません。

キャットフィッシング(恋愛詐欺)

キャットフィッシング(恋愛詐欺)

キャットフィッシングとは、ネット上の人物になりすまし、被害者から個人情報や愛情を引き出す行為です。偽のアカウントを持つ人物は、あなたの子どもをだますと、金銭的な情報を渡したり、安全でない場所で会ったりするよう説得する可能性があります。また、個人情報や恥ずかしい情報を握って、それをちらつかせることで、子どもに危害を加える可能性もあります。

キャットフィッシングは、怪しいアカウントや偽物のアカウントを見分ける方法を知らない、小さな子どもにとって大きな脅威となり得ます。

子どもをキャットフィッシングから守るためのヒント

すべての子どもは、知らない人をどこまで信用していいか、その限界を理解する必要があります。見知らぬ人に話しかけたり、安全な場所から離れようとする人には、たとえ何を約束されてもついて行かないように徹底させましょう。以下は、親が子どもと交わさなければならない重要な会話です。

  • 人は見かけによらないことを理解させる。ネット上では簡単に偽の人格を作ることができることを、子どもに理解させなければなりません。一緒に偽のペルソナを作って、それがいかに簡単かを見せるのもいいでしょう。目的は、ネット上でのコミュニケーションをやめさせることではなく、すべての接触に健全な懐疑心をもって臨むようにすることなのです。
  • デジタルの世界と現実の世界には境界線があることを伝える。ネット上で共有してはいけない情報を知っていれば、身元がはっきりしないネット上の友だちがいても大丈夫です。ただし、大人の監視なしに直接会ったり、物や住所を交換したりすることは、避けるべきです。見知らぬ人がもたらす危険性を理解させ、ネット上でできた友だちは、まだ他人であることを教えましょう。

荒らし

荒らし

荒らしとは、怒りや不満を呼び起こすような方法で、意図的にオンライン上の誰かとコミュニケーションを取る行為のこと。荒らしの方法はさまざまですが、ひとつだけ確かなことは、荒らしをする人たちは皆、ターゲットが動揺するのを見るのが大好きだということです。

荒らしが深刻なサイバー犯罪に発展することはほとんどありませんが、まだ感情を完全にコントロールできない子どもや若者にとっては、対処するのが難しい場合もあります。荒らしを認識し、対処する方法を教えることで、親にとっても、子どもたちにとっても、より快適な生活が送れるようになるでしょう。

子どもを荒らしから守るためのヒント
  • 荒らしの見分け方を学ばせる。荒らしの中には、見分けがつきにくいものもありますが、いくつかのサインが見つかるはずです。荒らしは、議論において不合理な立場を取ったり、頻繁に悪口を言ったり、ネット上で偽の身分を装ったりします。荒らしの見分け方が分かれば、子どもは荒らしを無視しやすくなります。
  • いつでも立ち去れることを教える。ネット上の会話のほとんどは、現実世界よりずっと簡単に立ち去ることができます。ユーザーをブロックし、ブラウザのウィンドウを閉じ、スマホの電源を切り、通知をオフにするだけです。

子どもを守るためのSNS・ネットいじめ対策

主なネットいじめの種類と、子どもに教えることや話し合うことがわかったところで、一般的なネットいじめの対策をいくつか紹介します。

子どものプライバシーを尊重する

子どもの年齢に応じて、プライバシーと信頼のバランスをとることが大切です。ネット上でのプライバシーについて必要なことをすべて教えたと確信したら、その教訓を子どもたちに実践させる必要があります。信頼関係が構築されていれば、子どもは本当に助けが必要な状況で、あなたに相談しやすくなります。

重要なことを監視する

プライバシーは尊重しつつ、金銭的な情報に関しては安全に管理しましょう。子どもがあなたの口座にリンクされたクレジットカードやデビットカードを持っている場合、定期的にその支出を追跡しましょう。たとえば、子どもが隠れてバスチケットを購入している場合、誰かが子どもを説得して、実際に会おうとしている可能性があります。

サイバーセキュリティについて教える

ネットいじめから守るだけでは十分ではありません。サイバーセキュリティの基本的な知識を習得させましょう。NordVPNが2020年11月に実施したナショナル・プライバシー・テストで、日本の多くの人が、セキュリティ対策やオンラインプライバシーに関するスキルや知識が十分でないという結果が出ているため、サイバーセキュリティについて学ぶことは非常に意味のあることです。

子どもにとって、サイバーセキュリティがなぜ重要なのかを理解するのは難しいかもしれません。分かりやすく教えるために、「知らない人と一緒に車に乗ることは、ログイン情報を共有することに似ている」「見ず知らずの人からお菓子をもらうのは、迷惑なポップアップ広告をクリックしたり、怪しいプログラムをダウンロードしたりするのと似ている」などとサイバーセキュリティを子どもたちがすでに理解している状況に関連付けるといいでしょう。

サイバーセキュリティに関する教育をするのと同時に、NordVPNの脅威対策Proなどのセキュリティ対策機能を子どもが使うデバイスに導入することも、子どもを守ることに繋がります。

オープンに話し合う

「ネットいじめはなぜ起こるのか」「ネットいじめによってどんな問題が生じるのか」「どのようにサイバーセキュリティ対策を強化すればいいか」などを、定期的に子供と話し合う時間を持ちましょう。SNS・ネットいじめのニュースを題材にすると、話しやすくなるでしょう。可能であれば、ネット上やSNSでいじめがあった場合、どのように対応してほしいか、あるいは関わらないほうがいいかを確認するといいでしょう。

子どもが落ち込んでいる場合は、その原因を探ってください。あなたが信頼されていれば、いじめについて話してくれるかもしれません。また、前もってネットいじめについて話し合っておけば、子どもたちは安心して打ち明けたり、積極的にコミュニケーションを取ったりできる可能性があります。

ネットいじめに関するよくある質問

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