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Temuのアプリは危険?怪しい?Temu Japanアプリの危険性・安全性を徹底解明

Temu(テム)は、さまざまな商品が驚くほど低価格で購入できることから、最近、注目されている人気のオンラインショッピングサイトです。しかし、私達日本人の多くはTemuに対してまだまだ知らないことが多く、「本当に安全なのか不安」「怪しそうで怖い」と危険性を心配する声があります。この記事では、Temuの運営会社をはじめ、Temuアプリの危険性や、怪しいと言われる理由、Temuアプリを安全に利用する方法など、Temuに関するさまざまな情報をご紹介します。

Temuのアプリは危険?怪しい?Temu Japanアプリの危険性・安全性を徹底解明

目次

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Temuとは?

Temuとは、2022年にアメリカのボストンで設立されたオンラインショッピングのプラットフォームで、日本では2023年7月からアプリが利用可能になりました。Amazonや楽天市場など、他の大手オンラインショッピングサービスと同じように、ウェブサイトとアプリを通じて商品を販売しており、各小売業者はTemuに商品を出品することで、プラットフォームを通じて注文と支払いを受けることができます。

各ユーザーはTemuで、衣料品や美容品をはじめ、電化製品から日用品まで、多種多様な商品を見つけることができます。一般的にこのようなサイトの場合、多様な品揃えは珍しくないですが、注目すべき点はその価格の安さです。Temu内で販売されている商品があまりにも安すぎることから、「このサイトは危険で怪しい」「詐欺の可能性がある」「Temuは本当に安全なのか」「運営しているのは誰なのか」など、多くの人がTemuの安全性に対して疑問を抱いているのも事実です。

Temuの運営会社は?

Temuの公式サイト内ではアメリカのボストンで運営されていると主張していますが、実際の親会社は中国の上海にあるPDDホールディングスという中国企業です。PDDは、Temuの中国の姉妹サイトである「Pinduoduo(拼多多、読み方はピンドゥオドゥオ)」を含むいくつかeコマースサイトを所有していることから、アメリカの政府関係者は、中国共産党の影響力と同社への関与を懸念しています。ただ、それでもTemuはアメリカ国内の消費者の間で絶大な人気を誇っており、Temuアプリは既に何百万回もダウンロードされています。

Temuジャパンは詐欺なのか?

結論から言いますと、Temuジャパンは詐欺を働いておらず、合法的なeコマースサイトとして機能しています。一方、大手小売業者の基準である「ベター・ビジネス・ビューロー(BBB)」の認定を受けていないという事実もあります。

また、Temuのサイト内で販売されているパソコンの多くは一見、DELLやHPのような大手企業が製造したもののように見えますが偽物です。このサイト内で実際に販売されているハイテク企業の本物の製品は、LenovoやXiaomiなどごく少数に限られます。Temuのウェブサイトに掲載されているブランドが認証を受けているかどうかは、リストに青いチェックマークが表示されているかどうかで判断できます。

「届いた商品の質が悪かった」や「偽のブランドの製品だった」などと発言しているユーザーもいますが、現状このような問題がどの程度あるのかを正確に把握するのは難しいです。また、Temu社を通じて販売している一部の業者が不正を働いている可能性もあるため、問題の原因を特定するのも難しいでしょう。

Temuの商品が安すぎる理由

こちらでは、Temuの商品がなぜ安いのかについて紹介します。

  • 低品質で大量生産:Temuの商品の多くは、低品質の素材で作られ、大量に生産されているため、安価で販売できています。
  • 仲介会社を介さない:Temuでは仲介会社を介さないので、各商品に仲介手数料が加算されずに安く提供できているという点も安さの理由のひとつといえます。
  • 安いものが優先的に表示される:Temuの公式サイトはシステム上、自分が選んだ商品に類似している商品の中でも安いものを優先的に表示される仕組みになっているので全体的に安く感じてしまう傾向があります。
  • 送料が無料になる:購入金額が2800円以上であれば、送料が無料になります。

ただし、留意しておきたい点としてはTemuはオンライン小売市場を独占するために多くの商品を他社の販売価格よりもはるかに安く販売し、会社全体が赤字に陥っている可能性もあるということです。

Temuアプリの危険性

ここからは、Temuのアプリ危険性について解説します。

Temuとそのデータ収集方法に関して、安全性への懸念が提起されています。Grizzly Researchのレポートによると、このアプリはインストールされると権限がエスカレートしてしまい、操作する際に必要以上のユーザーの個人データを収集する可能性があることがわかっています。

また、同社が直面した悪評はこれが初めてではありません。2023年4月、プライバシーの専門家たちが、Temuの姉妹サイトであるPinduoduoのアプリがユーザー本人の同意なしに膨大な量のアプリ個人情報を採取する能力があると懸念を表明しました。CNNビジネスの記事によると、運営会社のPDDはPinduoduoのアプリに携わっていた開発者チームを解散させ、その大半を直接Temu開発チームに移したといいます。

2024年1月現在、Temuジャパンにおいて主な被害の報告はされていませんが、このようにTemuを運営する親会社の評判とデータ収集のやり方が問題視されています。過去20年間、多くのテック企業でプライバシーに関する事件が発生しました。Temuと中国政府との繋がりに関してはいまだに不透明ではありますが、Temu Japanのアプリを通して収集されたデータがどこで共有されているのかなどの危険性は、多くの人々を不安にさせていることは間違いないといえるでしょう。

Temuジャパンはどんな個人情報を収集するのか?

Temuは、ユーザーに関する多くのデータを収集します。Google PlayストアでTemuのアプリをダウンロードする際に、以下のようにアプリで収集される可能性のあるデータが掲載されています。

  • 名前
  • メールアドレス
  • ユーザーID
  • 電話番号
  • 住所
  • ユーザーの支払い情報と購入履歴
  • ユーザーのクラッシュログやアプリの診断、その他のアプリのパフォーマンスデータ
  • 写真と動画
  • デバイスまたはその他のID

このリストの中にあるクラッシュログやアプリの診断などそのほとんどは、他のオンライン小売業者が収集するデータと同様で明らかに正当な理由があるものばかりといえます。Temuによると、これらのデータのほとんどは「アプリの機能性」のために使用され、提供は「任意」と記載されていますが、アプリを利用する際にはこれらデータの提供が必要なため、これらのデータ収集行為に同意せざるをえません。

Temuによるとこのサイトにはいくつかの安全対策が導入されているようですが、個人情報はプライバシー侵害の疑いのある中国企業によって保持されてしまうことは間違いないので、もしTemuを利用する際には注意する必要があります。

Temuの安全性

以下ではTemuの安全性について、Temuが実行している安全対策をいくつか紹介します。

購入保護プログラム

Temuでは、シンプルな購入保護プログラムを採用しています。購入した商品に注文した商品が商品説明や写真と一致しない、商品が破損していた、商品が届かなかった、到着が遅れた、輸送中に紛失したなどの問題があった場合、90日以内に返品可能で全額返金されます。

支払い方法

Tamuで商品を購入する際の支払い方法は、クレジットカードをはじめ、PayPalやコンビニ払いも利用可能です。もし、クレジットカード情報の漏えいが怖いという方やPayPalのアカウントを持っていないという方は、コンビニ払いにすることをおすすめします。なお、コンビニ払いが利用可能なのは、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマートです。

利用者を保護するためのセキュリティ対策

Temuのウェブサイトでは、全てのページで入力した個人情報が暗号化される安全性の高いhttpsを使用しており、取引処理時にはTLSおよびSSL暗号化プロトコルを使用するなど、標準的なセキュリティ対策を採用しています。前述の通り、Temuの取引システムの安全性は、同業他社のAmazonやEbay、などのオンラインマーケットプレイスと同じくらい安全といえます。

また、Temuのカスタマーサポートでは、ユーザーの方々を対象に詐欺の回避、フィッシングメッセージからの保護、強固なパスワードの作成などユーザーのプライバシーとセキュリティに関するアドバイスを提供しています。

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Temuで安全に買い物をする方法

以下ではTemuで安全にお買い物をするための方法をいくつかまとめましたのでご紹介します。

  • ユーザーレビューをチェックする:レビューの全体数が少ないサービスの場合、どんなに好意的なレビューがあっても偽物である可能性があるため、そのようなショッピングサイトからの購入は避けるべきです。
  • 高い商品や大量購入は避ける:Temuの強みは商品の質よりも価格の安さです。仮に安い金額の商品を購入し、その商品が欠陥品だったとしても被害額はそこまで大きくはありませんが、新しいゲーム機やパソコンなど高価なものを購入する際は高いリスクを伴うので避けるべきでしょう。
  • アカウントを保護する:Temuに限らず、あらゆるオンラインサービスを利用する際には、強固なパスワードの設定は必要不可欠です。パスワードをサイバー犯罪者に見破られないように少なくとも10文字以上で、数字や大小文字、記号をランダムに構成した最強パスワードを設定するようにしましょう。このようにオンライン上のアカウントやプロフィールを安全に保つことが個人情報の保護に繋がります。
  • 安全な決済サイトで買い物をする:Temuのようなサイトを利用する際、クレジットカードよりも、コンビニ払いやPayPalのような信頼性の高い支払い方法を使用することで安全に取引をすることができます。また、一部の銀行ではワンタイムバーチャルカードを提供しており、購入後にカードデータが犯罪者の手に渡った場合でも、口座から追加でお金が盗まれる心配はありません。
  • 会社の最新情報を入手する:Temuは2022年に設立されたばかりの新しい会社であり、私達はその多くを知りません。もし、今後もTemuを利用するのであれば、同社に関連するニュースには意識的に目を通すことで被害を防ぐことができるでしょう。このような常にサイバー犯罪関連の情報を得ることは、オンラインセキュリティを保護する重要な要素といえます。

Temuに関する論争とは?

最後に巷で騒がれているTemuに関する論争について詳しく解説します。

Temuが論争の中心となっている理由は、Temuの親会社であるPDDホールディングスによるデータ収集です。上記でも言及したように、PDDはPinduoduoという中国国内の小売業者も所有しており、このアプリは少し前まではGoogle Playストアで入手可能でした。

しかし2023年初頭、PinduoduoはAndroidシステムの弱点を利用し、許可なくデバイスのデータをスパイし、商品の販売用のマーケティングに利用していたという情報をCNNが報道し、話題になりました。このようなことから事実上、このアプリはマルウェアであると判断されました。そして2023年3月、Googleはこの報道を受けて、PinduoduoをGoogle Play Storeから削除しました。

これに対してPinduoduo側は、Pinduoduoアプリの開発者チームを非難し、速やかに解雇しました。ただ、その後、解雇された開発者の大半がTemuで新しい仕事を見つけたとCNNが報じたことでTemuも同じようにデータを収集しているのではないかという疑惑が浮上しました。

しかしながら2024年1月現在、Temuでマルウェアは発見されておらず、開発元のPinduoduoや提供元のGoogle PlayもTemuに関して問題視する動きはありません。

このようにTemuに関する論争は、多くのユーザーがこのサービスの利用を考え直すきっかけとなっており、利用するかどうかは個人の判断に委ねられています。

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