VPN接続とは?
VPN接続とは、インターネット上に仮想の専用線を作り、通信内容を暗号化して安全に送受信するための接続方法です。専用線を敷設するより低コストで、公共Wi-Fiの利用時や、自宅から会社ネットワークへ安全にアクセスする際によく利用されます。VPN接続を行うには、VPNサーバー・VPN対応ルーター・またはVPNサービスアプリを準備し、各デバイスで設定を完了する必要があります。一度設定すれば、ボタンを押すだけで安定した接続が可能です。
VPN接続に必要なもの
VPN接続を行うためには、まず安定したインターネット回線が利用できることが前提になります。その上で、パソコンやスマートフォン、タブレット、あるいはVPN対応ルーターなど、接続に使用するデバイスが問題なく動作している必要があります。また、VPNサービスをご利用いただく際には、専用のアプリやクライアントソフトをインストールし、ログインに使用するアカウント情報を用意する必要があります。こうした準備は、後のVPNの設定方法をスムーズに進めていただくためにも重要なステップになります。さらに、利用するVPNプロトコルによっては特定の通信ポートが開放されていることが求められる場合があり、動画視聴やリモートワークなど用途に応じて十分な通信速度や帯域幅が確保されているかも確認していただきたいポイントです。これらの条件が整っていることで、VPN接続の手順がより円滑に進められるようになります。
VPN接続が必要な理由
VPN接続が必要とされる理由には、以下があります。
- 日常のインターネット利用では、第三者に行動を追跡されやすいため、通信を暗号化してプライバシーを守る必要がある
- VPNを使うことで、通信内容を外部から読み取られにくくできる
- カフェや空港などの公共Wi-Fiでは情報が盗み見られるリスクがあり、VPNにより安全性を高められる
- リモートワークでは、自宅から会社のネットワークへ安全に接続する手段としてVPNが活用される
- 地域によって利用制限のあるサービス(地域制限)にアクセスしたい場合に役立つ
- インターネット接続事業者による速度制限(スロットリング)の影響を避けられる場合がある
- 通信を暗号化することで、より安心してデータをやり取りできる環境を整えられる
VPN接続のメリット
以下でVPN接続することのメリットをまとめました。
通信内容が暗号化されるため、第三者による盗聴や情報漏えいのリスクを低減でき、インターネット利用時の安全性が高まる
カフェや空港、ホテルなどの公共Wi-Fiでも通信が保護され、外出先でも安心して作業や閲覧が行える
自宅や外部から社内ネットワークへ安全に接続でき、リモートワークや出張時の業務を円滑に進められる
高額な専用線を導入しなくても、仮想的に専用回線に近い安全な通信環境を構築でき、コストや運用負担を抑えられる
実際のIPアドレスを隠すことで、Webサイトや第三者による行動追跡を受けにくくなり、プライバシー保護につながる
地域によるアクセス制限があるサービスやコンテンツに接続できる場合があり、海外滞在中でも国内向けサービスを利用しやすくなる
場所やネットワーク環境に左右されにくく、安定してインターネットを利用できる自由度が高まる
VPN接続のデメリット
VPN接続することによるデメリットは下記のようなものがあります。
サービスの品質や運営方針によっては、十分な安全性が確保されない場合があり、信頼できるプロバイダ選びが重要になる
通信の暗号化やVPNサーバーを経由する影響で、環境によっては通信速度が低下することがある
暗号化処理によってデータ量が増え、モバイル通信利用時にはデータ消費が多くなる場合がある
企業ネットワークや特定のWi-Fi環境ではVPN通信が制限され、接続が不安定になったり利用できなかったりすることがある
設定や使い方を誤ると十分な効果が得られず、ある程度の知識や理解が求められる
Windows PCでVPN接続する方法(Windows 10,11)
Windows 10/11でのVPN接続のやり方は、専用アプリを使うのがもっとも簡単です。以下の手順で進めていただくと、数分でVPN接続を完了できます。
- 1.お使いのWindows PCでブラウザを開き、VPNサービスの公式サイトにアクセスします。
- 2.Windows 10/11に対応したVPNアプリ(クライアントソフト)をダウンロードします。
- 3.ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックし、画面の案内に従ってインストールを完了します。
- 4.インストールしたVPNアプリを起動し、事前に作成したアカウントのメールアドレスとパスワードでログインします。
- 5.アプリのマップ画面や国リストから接続したい国・地域を選びます。
- 6.「接続」または「VPNで接続を保護」のボタンをクリックし、接続処理が完了するまで数秒待ちます。
- 7.アプリ上で「接続済み」と表示されることを確認し、必要に応じてブラウザを開き、通常どおりインターネットを利用します。
もし Windows 11で接続できない、あるいは Windows 10だけ接続が不安定という場合は、アプリの再起動や再インストール、別のサーバーやプロトコルへの切り替えをお試しいただくと改善することがあります。
MacでVPN接続する方法
macでのVPN接続も、専用アプリを利用するのがもっともシンプルです。
- 1.Macでブラウザを開き、公式サイトのMac向けダウンロードページにアクセスします。
- 2.「Mac用ダウンロード」ボタンをクリックし、アプリケーションファイル(.pkg など)を保存します。
- 3.ダウンロードしたファイルを開き、インストーラの案内に沿ってインストールを行います。
- 4.インストール完了後、「アプリケーション」フォルダからVPNアプリを起動します。
- 5.ログイン画面が表示されたら、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力してサインインします。
- 6.アプリの地図上、または国名リストから接続したい国を選択します。
- 7.「接続」または「VPNで接続を保護」をクリックし、ステータスが「接続済み」に変わるまで少し待ちます。
- 8.アプリ上で「接続済み」と表示されることを確認すれば、MacでのVPN接続は完了です。
macOS側の「システム設定」→「ネットワーク」から手動でVPNを追加することも可能ですが、初めてVPN接続を行う場合はアプリ経由の方法が分かりやすく、トラブルも少なくなります。
iPhoneでVPN接続する方法
iPhoneのVPN接続方法は、iOSに対応したVPNアプリを使うと簡単に設定できます。スマホで初めてVPN接続を行う方にもわかりやすい手順です。iPhone用VPNとは?でも詳しく解説しています。
- 1.iPhoneのApp Storeを開き、利用したいVPNサービス名で検索します。
- 2.公式のVPNアプリを見つけたら「入手」ボタンをタップし、インストールを完了させます。
- 3.インストールが終わったらアプリを開き、メールアドレスとパスワードでアカウントにログインします。
- 4.初回起動時に「VPN構成を追加してもよいですか?」といったメッセージが表示された場合は、「許可」をタップし、必要に応じて端末のパスコードやFace ID/Touch IDで承認します。
- 5.アプリ内の地図やリストから接続したい国を選択し、「接続」「VPNで接続を保護」などのボタンをタップします。
- 6.数秒待つと接続が完了し、iPhone画面の上に「接続済み」という表示が出ます。
- 7.接続後は、Safariや各種アプリを通常どおり使うだけで、VPN経由の暗号化通信が行われます。
iPadでVPN接続する方法
iPadのVPN接続も、基本的にはiPhoneと同じ流れで設定できます。iPadOSはiOSと非常によく似た操作性のため、スマホでのVPN接続のやり方を、そのまま大きな画面で行うイメージです。
- 1.iPadでApp Storeを開き、利用したいVPNサービスの公式アプリを検索します。
- 2.アプリページで「入手」ボタンをタップし、ダウンロードとインストールを完了します。
- 3.インストールしたVPNアプリを起動し、登録済みのメールアドレスとパスワードでログインします。
- 4.初回起動時に表示されるVPN構成追加の確認ダイアログで「許可」を選択し、必要であればパスコードやFace IDで承認します。
- 5.アプリの地図または国名一覧から接続したい国・地域を選び、「接続」ボタンをタップします。
- 6.接続処理が完了すると、画面右上のステータスバーに「VPN」と表示されます。
- 7.その状態でブラウザや業務アプリを利用していただくと、iPadからの通信がVPN経由で暗号化されます。
もし iPadでVPN接続が不安定な場合は、一度アプリを終了して再度起動する、別のサーバーに切り替える、Wi-Fiルーターの再起動を行う、などの方法をお試しください。
AndroidでVPN接続する方法
AndroidでのVPN接続も、専用アプリを使えば数ステップで完了します。Android用のVPNアプリをダウンロードするのが便利です。
- 1.Android端末でGoogle Playストアを開き、利用したいVPNサービス名で検索します。
- 2.正式な提供元であることを確認したうえで、「インストール」ボタンをタップし、アプリを端末に追加します。
- 3.インストールしたVPNアプリを起動し、メールアドレスとパスワードでログインします。
- 4.初回起動時に、VPN接続の許可を求めるポップアップが表示された場合は「OK」または「許可」をタップします。
- 5.アプリの地図やサーバー一覧から接続したい国を選択し、「接続」または「VPNで接続を保護」をタップします。
- 6.数秒後、アプリのステータスが「接続済み」に変わり、画面上部の通知バーに鍵アイコンや「VPN」表示が出ていれば接続完了です。
- 7.そのままブラウザやアプリを使うと、Android端末の通信がVPN経由で暗号化されます。
VPN接続を確認する方法
VPN接続が正しく行われているかを確認するには、アプリ上の表示だけでなく、IPアドレスの変化やDNSリークの有無など、いくつかのポイントを確かめていただくと安心です。ここでは、VPNの確認方法をご紹介します。
接続状態を視覚的に確認する
もっとも手軽な確認方法は、VPNアプリの画面に「接続中」や「接続済み」といったステータスが表示されているかを見ることです。スマートフォンの場合は、iPhoneであれば画面右上に「VPN」という文字が表示されたり、Androidでは鍵のアイコンが通知バーに出たりするため、アプリを開かなくても接続中であることを確認できます。パソコンでも、タスクバーやメニューバーにVPNクライアントのアイコンが表示され、接続状況が反映されることが多いため、視覚的に判断できます。
IPアドレスが変わったか確認する
VPN接続が正しく機能している場合、インターネット上で認識されるIPアドレスが、実際の居住地域ではなく、接続先のVPNサーバーの地域に変わります。接続後にIPアドレスを確認し、意図した地域に切り替わっていれば、VPNが正常に動作していると言えます。IPアドレスをすぐにチェックできるページはこちらからご利用いただけます。
DNSリークがないかを確かめる
もう一つ大切な点として、DNSリークの有無があります。VPNに接続していても、DNSリクエストがユーザーの実際のネットワークやISPに漏れてしまう場合、プライバシー保護が十分に機能しません。DNSリークが発生していないかを確認するには、DNSリークテストでチェックいただくのが確実です。
VPNが接続できない場合のトラブルシューティング
VPN接続を行おうとしてもVPNに接続できないという状況は、ネットワーク環境やデバイス側の設定によってさまざまな原因が考えられます。まず確認していただきたいのは、インターネット自体が正常に動作しているかどうかという点で、Wi-Fiの接続状況やモバイル回線の電波状態が不安定な場合、VPNが確立できないことがあります。また、VPNアプリが古いバージョンのままになっていたり、別のVPNやプロキシ設定と競合していたりすると、接続が途中で止まることがあります。セキュリティソフトやファイアウォールがVPN通信をブロックしているケースも少なくありません。
企業や学校のネットワークのように、特定のポートやプロトコルが制限されている環境では、VPNがうまく動作しないこともあります。そのような場合は、別のVPNサーバーへ切り替えたり、アプリ内で利用するプロトコルを変更していただくことで改善する可能性があります。ルーターを再起動する、アプリを一度終了して再度ログインし直すといった基本的なリフレッシュ操作でも、問題が解消されるケースがあります。こうした確認を順番に行っていただくことで、多くの接続トラブルは解決に近づくことができます。
VPN接続のベストプラクティス
VPN接続を安定してご利用いただくためには、いくつか意識しておきたいポイントがあります。まず、VPNアプリは常に最新の状態に保つことが重要で、アップデートには動作の改善やセキュリティ強化が含まれるため、古いバージョンを使い続けると接続が不安定になる場合があります。また、外出先や公共Wi-Fiに頻繁に接続される場合は、必要な場面で自動的にVPNが起動するVPN自動接続を設定していただくと、手動で接続し忘れる心配がなく、常に安定した状態を保ちやすくなります。公式サイトから最新版のアプリをダウンロードしていただくと、これらの機能をより快適にお使いいただけます。
VPNのプロトコル選択も接続品質に影響します。速度や安定性を重視される場合は、WireGuard VPNをご利用いただくと、よりスムーズに通信が行えることがあります。また、VPNプロトコルには特徴があり、用途によって最適なものが異なりますので、比較しながらご自分の作業環境に合うものを選んでいただくとよいでしょう。
安全性を高めたい場合には、意図せずVPN接続が切れた際に通信を一時的に遮断するVPN Kill Switchを有効にしていただくと、接続が不安定な状況でもデータが外部へ漏れにくくなります。
さらに、利用するVPNサーバーの選び方も快適さに影響します。地理的に近いサーバーを選ぶと速度が安定しやすく、混雑状況が緩和されているサーバーであればスムーズに接続できる場合があります。サーバー一覧ページには国別・用途別のサーバー情報が整理されているため、接続先を選ぶ際の参考になります。
このような点を意識していただくことで、VPN接続がより安定し、安全性と利便性の双方を高めながらご利用いただけます。
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