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サブネットマスクとは?サブネット化の例を紹介

IPアドレスは、一見するとランダムな数字の集まりのように見えるかもしれません。しかし、その裏には隠されたロジックがあり、ITの専門家でなくても解読することができます。この記事では、サブネットとサブネットマスクの概要と用途、IPアドレスや構造との関係、サブネットマスクの見つけ方に関する具体的・技術的な内容について解説します。

サブネットマスクとは?サブネット化の例を紹介

サブネットとは?

世界中には何百万ものネットワークがあり、その規模もさまざまです。しかし、ネットワークの規模が大きくなればなるほど、管理や維持は難しくなります。ネットワークを細かく分割したものを「サブネット」と呼びます。サブネットとは、大きなネットワークを分割したときの小さなネットワークのことです。

サブネット化は、以下のようにさまざまな面でメリットがあります。

  • メンテナンスが容易になる。
  • あるサブネットが他のサブネットにアクセスできないようにする、高度なネットワークセキュリティが実現する。
  • ネットワークトラフィックが減少する。
  • ネットワークをサブネット化すると、ISP(インターネットサービスプロバイダー)から追加のIPアドレスを取得する必要がなくなる。

ただし、サブネット化にはルーターなどのハードウェアを追加する必要があるため、コストもかかります。

サブネットマスクとは?

IPアドレスの詳細

あらゆる住所が番地と家番号で定義されるように、あなたのIPアドレスはネットワークコンポーネントとホストコンポーネントで構成されています。ここでは、192.168.123.132を例に説明します。最初の3オクテット(192.168.123.)はネットワークを表し、最後のオクテット(132)はネットワーク上のデバイスを識別します。

IPアドレスは32個の2ビット(4×8)で構成されていますが、長くて複雑なので、ドット10進法を採用しています。

192.168.123.132 = 11000000.10101000.01111011.10000100

サブネットマスクはIPアドレスのネットワーク部分を反映しており、以下のようになります。

255.255.255.0 = 11111111.11111111.11111111.00000000

これらを組み合わせると、次のようになります。

11000000.10101000.01111011.00000000(ネットワークアドレス: 192.168.123.0)

00000000.00000000.00000000.10000100(ホストアドレス: 000.000.000.132)

192.168.123.0はあなたのサブネット、192.168.123.132は宛先アドレス(あなたのサブネット内のデバイス)です。ただし、VPNを利用している場合は、接続先のサーバーによってIPアドレスが変わります。、IPアドレスを隠すことができる仕組みです。

IPアドレスにはどのようなクラスがあるのか?

IPアドレスは、A、B、Cの3つのクラスに分かれています。DとEのクラスも存在しますが、エンドユーザーには使用されません。クラスごとにデフォルトのサブネットマスクが異なり、IPアドレスの最初のオクテットを見てクラスを識別します。また、IPアドレスの種類は、動的、静的、パブリック、ローカルなどがあります。

クラスAのIPアドレス

クラスAのネットワークは、サブネットマスクに255.0.0.0を使用し、第1オクテットは0~127で始まります。126のネットワークがあり、1つのネットワークあたり約1,700万台のホストを接続できます。

クラスBのIPアドレス

クラスBは255.255.0.0のサブネットマスクを使用し、第1オクテットは128~191から始まります。クラスBのIPアドレスは、中規模および大規模ネットワークで使用されます。約16,000のネットワークがあり、1つのネットワークにつき約65,000台のホストの接続が可能です。

クラスCのIPアドレス

クラスCは、ローカルエリアネットワーク(LAN)に使用されます。クラスCは255.255.255.0のサブネットマスクを使用し、第1オクテットは192-223から始まります。約200万のネットワークがあり、1つのネットワークにつき254台のホストの接続が可能です。

クラスDとクラスEのIPアドレスの用途

クラスDは、マルチキャスト(複数のホストに向けてストリーミングメディアなどの同一データを一斉に送信すること)のために予約されています。224~239の範囲で、マルチキャストは特定のホストに向けたものではないため、サブネットマスクはありません。

クラスEの範囲は240~255で、こちらもサブネットマスクはありません。実験や研究の目的で使用されます。

サブネットマスクの確認方法

サブネットマスクは、お使いのデバイスによって確認方法が異なります。ここからは、macOSやWindowsなどのパソコンや、iOSやAndroidなどのスマートフォンからサブネットマスクを調べる方法について紹介します。

macOSの場合

  1. 「システム環境設定」→「ネットワーク」を選択します。
  2. お使いのネットワークを選択し、「詳細設定」をクリックします。
  3. TCP/IPタブをクリックすると、IPアドレスとサブネットマスクが表示されます。

Windowsの場合

  1. 「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」を開きます。
  2. ネットワーク名をクリックして、「詳細」をクリックします。
  3. サブネットマスクやデフォルトゲートウェイ、その他のネットワークの詳細が表示されます。

iOSの場合

  1. 「設定」→「Wi-Fi」と進みます。
  2. 接続しているネットワークを見つけて、「i」アイコンをクリックします。
  3. 画面をスクロールすると、サブネットマスクやその他のネットワークの詳細情報が表示されます。

Androidの場合

  1. 「設定」→「無線とネットワーク」→「Wi-Fi」と進みます。
  2. 接続しているネットワークをタップします。
  3. 画面をスクロールすると、サブネットマスクとその他のネットワークの詳細が表示されます。

サブネットマスク計算機とは?

サブネットマスク計算機は、ネットワークアドレス、サブネットマスク、IPクラス、使用可能なホストレンジなど、さまざまな情報をユーザーに提供します。現在では、ネットワークを管理したり、特定のチームにIPアドレスを割り当てたりするのに役立つ、さまざまなタイプのウェブサイトやアプリケーションがあります。

  • サブネットレンジ計算機は、開始アドレスと終了アドレスを提供します。
  • IPv4とIPv6の変換ツールでは、IPアドレスをIPv4からIPv6に変換することができます。
  • サブネットマスク計算機は、利用可能なサブネットとサブネットマスクの情報を提供します。
  • IPv4 CIDR計算機では、サブネットの範囲を入力するとその範囲内のIPアドレス情報を見ることができます。

サブネットマスク早見表

サブネットマスクの確認方法を探している場合は、以下のサブネットマスク一覧を参考にしてください。

CIDRサブネットマスクIPアドレスの数ワイルドカードマスク
/32 255.255.255.255 1 0.0.0.0
/31 255.255.255.254 2 0.0.0.1
/30 255.255.255.252 4 0.0.0.3
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/28 255.255.255.240 16 0.0.0.15
/27 255.255.255.224 32 0.0.0.31
/26 255.255.255.192 64 0.0.0.63
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/29 255.255.255.248 8 0.0.0.7
/28 255.255.255.240 16 0.0.0.15
/27 255.255.255.224 32 0.0.0.31
/26 255.255.255.192 64 0.0.0.63
/25 255.255.255.128 128 0.0.0.127
/24 255.255.255.0 256 0.0.0.255
/23 255.255.254.0 512 0.0.1.255
/22 255.255.252.0 1024 0.0.3.255
/21 255.255.248.0 2048 0.0.7.255
/20 255.255.240.0 4096 0.0.15.255
/19 255.255.224.0 8192 0.0.31.255
/18 255.255.192.0 16384 0.0.63.255
/17 255.255.128.0 32768 0.0.127.255
/16 255.255.0.0 65536 0.0.255.255
/15 255.254.0.0 131072 0.1.255.255
/14 255.252.0.0 262144 0.3.255.255
/13 255.248.0.0 524288 0.7.255.255
/12 255.240.0.0 1048576 0.15.255.255
/11 255.224.0.0 2097152 0.31.255.255
/10 255.192.0.0 4194304 0.63.255.255
/9 255.128.0.0 8388608 127.255.255
/8 255.0.0.0 16777216 255.255.255
/7 254.0.0.0 33554432 1.255.255.255
/6 252.0.0.0 67108864 3.255.255.255
/5 248.0.0.0 134217728 7.255.255.255
/4 240.0.0.0 268435456 15.255.255.255
/3 224.0.0.0 536870912 31.255.255.255
/2 192.0.0.0 1073741824 63.255.255.255
/1 128.0.0.0 2147483648 127.255.255.255
/0 0.0.0.0 4294967296 255.255.255.255

なぜIPアドレスを隠す必要があるのか?

自分のIPアドレスを公開することは、高いリスクがあります。例えて言うならば、ボンネットに自宅の住所を書いたフェラーリで街を走り回るようなものです。IPアドレスを隠すことを検討すべき理由には、以下のようなものがあります。

  • 海外滞在中に自国で契約しているコンテンツへアクセスしたい。
  • ISPからインターネット利用状況を隠したい。
  • ハッカーの餌食になるのを防ぎたい。
  • 政府による監視を回避したい。
  • 公共のWi-Fiを利用中に安全を確保したい。

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