この記事では、「もうすぐ海外旅行の予定がある人」「将来、海外旅行へ行くために準備をしたい人」「海外旅行に興味がある人」のために、海外旅行中にVPNを使用すべき理由と、海外旅行中に気をつけること、トラブル回避の安全対策について解説します。
VPN(仮想プライベートネットワーク)接続は、ウェブトラフィックをハッカーや広告主などの、第三者から守るのに役立ちます。VPN接続とは、ひとことで言うと、ネットを安全に利用するために、通信を暗号化する仕組みです。
ここからは、VPNが海外旅行で役立つ理由やVPNのメリットについて見ていきましょう。
海外旅行中は、SNSを更新したり、友人にメッセージを送ったりして、旅の自慢をしたくなるかもしれません。ただし、海外、特に中国に行くときは注意が必要です。中国には、Facebook、Instagram、YouTube、Netflix、Twitterなど、欧米のメディアやウェブサイトへのアクセスを禁止する「グレートファイヤーウォール」と呼ばれる広範なインターネット規制があるからです。普段から利用しているプラットフォームやウェブサイトへアクセスできないと、せっかくの楽しい海外旅行も台無しになってしまいます。
中国だけではなく、イラン、ベトナム、ロシア、キューバ、その他多くの国にもインターネット検閲が存在します。さらに、2022年4月よりヨーロッパおよびイギリスからYahoo! JAPANが利用できなくなっています。インターネット検閲を回避したり、Yahoo! JAPANへのアクセス制限を解除したりするにはVPNが有効です。
お使いのデバイスをVPNの日本サーバーに接続することで、IPアドレスを変更し、検閲を回避し、自由なインターネットを実現できます。これにより、海外旅行へ行くときに、お気に入りのサイトや自国のコンテンツに安全にアクセスできます。
海外に行くと、空港やカフェ、公園、電車内などで無料の公衆Wi-Fiに接続する機会が多くなると思います。旅行先の情報収集や、チケットの購入、現地でのアクティビティの予約をする際に、インターネットに無料でアクセスできる公衆Wi-Fiは、旅行先でとても重宝するはず。
しかし、フリーWi-Fiの危険性には十分注意する必要があります。無料で使える公衆Wi-Fiは便利である一方、不特定多数の人々が使えるため悪用されるケースもあります。最悪の場合、インターネットトラフィック傍受され、デバイスにマルウェアを感染させられ、個人情報を盗まれる可能性も。さらに、ハッカーは偽のWi-Fiホットスポットを設定し、不正に接続した端末の通信に入り込んで、中間者攻撃を仕掛けることも可能です。
VPNは、公衆Wi-Fiに接続する際の強力な味方です。VPNを使用すると、IPアドレスを隠し、オンラインアクティビティを暗号化できます。つまり、悪質なWi-Fiホットスポットへ接続したとしても、その背後にいるハッカーはオンラインアクティビティを覗き見することはできないのです。海外旅行前にVPNをダウンロードしておけば、どこにいても安全でプライベートなオンライン環境が保たれます。
さらに、NordVPNには、海外でのサイバー攻撃対策に有効な脅威対策機能も搭載されています。これは、お使いのデバイスに実害が及ぶ前に、サイバー脅威を無力化するものです。マルウェアに感染したファイルの特定、悪質なウェブサイトのブロック、トラッカーや侵入型広告のブロックなどをサポートします。
VPNを使用する最も大きな魅力のひとつは、暗号化によってセキュリティが強化できる点。海外旅行中に、クレジットカード情報の入力や、機密情報のやり取りをする必要がある場合、特に役立ちます。
VPNを使って通信を暗号化することで、ハッカーや政府機関、悪意のある第三者からあなたの大事なデータを守ります。
航空券やホテルなどの料金は、さまざまな要因によって国ごとに異なる設定になっています。海外旅行中にVPNを使用して異なる国のサーバーへ接続することで、限定割引やお得な情報を見つけることができるかもしれません。
例えば、日本のIPアドレスを使うユーザーに表示される価格は、インドのIPアドレスを使用した場合に表示される価格よりもはるかに高い可能性があります。
そこで、VPNを使ってインドのサーバーへ接続することで、航空券やホテルなどをより低価格で予約することができます。つまり、VPNを利用することで、海外旅行中に節約ができるのです!
海外旅行用のVPNはどのように機能するのでしょうか?
VPNとは、すでに一般に使われているネット回線を専用線のように使える仕組みで、この仕組みの実現には「トンネリング」と呼ばれる技術が一役買っています。
市場ではたくさんのVPNプロバイダーが存在しますが、その中でも強力な暗号化と高速スピードを提供するNordVPNは、頭一つ抜けています。VPNのトンネリング技術に強力な暗号化が加わることで、セキュリティ対策や、プライバシー保護を実現できます。
さらに、海外旅行用のVPNを使えば、上記で紹介したようなさまざまなメリットを享受できます。
ここでは、お使いのデバイスでのVPNの使い方について紹介します。VPNをお使いのスマホやパソコンにインストールするには、次の手順に従ってください。
VPNアプリのインストールは、非常にシンプルかつ簡単です。しかし、VPNを利用するにあたり、いくつか注意すべき点があります。
日本では新型コロナウイルスが猛威を振るっていると言えど、世界では入国制限が大幅に緩和され、海外旅行が可能となりました。
そこで、これから海外旅行に行く予定の人や、新型コロナウイルスの収束後に海外旅行をしたい人のために、海外旅行のステップバイステップガイドを作成しました。海外旅行の準備や、日本にいる間に済ませるべき手続きについてご紹介します。
たびレジとは、外務省が発信する最新の安全情報を日本語で受け取れるシステムで、長期滞在者に限らず、旅行者でも簡単に登録できます。
世界各国では入国規制が大幅に緩和されましたが、国によっては、イレギュラーな対応を迫られることも。また、海外旅行中に暴動やテロなどの事件が起こるケースも考えられます。
海外旅行中に、日本語で最新の正しい情報を得るために、たびレジに登録しましょう。
どの国へ旅行する場合でも、海外旅行保険に入っていて損はありません。仮に海外旅行先で、盗難被害、病気、事故に遭った場合に大きな見方になってくれます。
「自分は大丈夫」と思い込むのは賢明ではありません。万が一、問題やトラブルに巻き込まれたときのために、海外旅行保険に加入しておくといいでしょう。
また、クレジットカード保持者であれば、クレジットカードに海外旅行保険が付いていることもあるので、お使いのクレジットカード会社に確認しましょう。
多くの人がメインのクレジットカードを持って海外旅行をするかもしれません。しかし、ネットショッピングや、海外ATMでの引き出し、給料の受け取りなどで、同じクレジットカードを使うのは得策ではありません。
海外旅行用のデビットカードを別に作り、そこに限られた金額しか入れないようにすることをおすすめします。さらに、カードは複数枚持っていると、いざという時に便利です。
App StoreやGoogle Playには、海外旅行に便利な無料アプリがたくさんあります。特に、AirbnbやSkyscanner、Yelp、Uber(Grab)は、どの国を旅行する場合でも重宝します。また、世界時計や、通貨換算アプリも、旅の強い味方となってくれるでしょう。
さらに、飛行機に長時間乗る予定の方は、機内でお気に入りのコンテンツを楽しめるSpotify、Amazon プライム、Netflix、Kindleなどに登録して、アプリを事前にダウンロードしておくといいでしょう。これらには、コンテンツをダウンロードできる機能があるので、インターネットに接続できない環境でもコンテンツを視聴可能です。
そして、アプリのダウンロード以上に重要なのが、アプリのアップデートです。なぜなら、アプリに脆弱性があると、ハッカーにその欠陥を突かれる可能性があるからです。アップデートを怠ったために、ハッカーからのサイバー攻撃に遭うと、海外旅行が一気に悪夢に変わってしまいます。
旅行前に、すべてのデバイスにVPNアプリをインストールしましょう。NordVPNアカウントが1つあれば、スマートフォン、ノートパソコン、タブレットなど、最大6つのデバイスを保護することができます。
アプリはユーザーフレンドリーなので、ボタンをワンクリックするだけで接続の安全を確保することができます。
強力な暗号化、高速通信、そして30日間返金保証を提供するNordVPNは、世界中で数百万人のユーザーに支持されているセキュリティ対策アプリです。
NordVPNを購入すべてのアカウントに同じパスワードを使用している場合は、今すぐに新しいパスワードを作成することをお勧めします。
その理由は、もし、海外旅行の最中に、スマホやノートパソコンが盗まれた場合、ハッカーや悪意のある第三者が複数のアカウントやプロフィールへのアクセスを試みて、あなたの機密情報を盗み出す危険性があるからです。
被害の拡大を防ぐために、アカウントごとに異なるパスワードを設定しましょう。強力なパスワードを作成したり、大量のパスワードを安全に保管したりするには、パスワードマネージャーのNordPassが便利!パスワードの作り方を知らなくても、複雑で強力なパスワードを自動生成してくれます。
海外旅行中にトラブルに巻き込まれて、クレジットカード会社や保険会社、航空会社の固定電話に電話をしなければならないケースもなきにしもあらず。
国際電話をかける方法もありますが、日本に帰国した後に、高額の請求書が届いてがっかりするかもしれません。
膨大な額の請求を避けるためにSkypeクレジットを利用しましょう。Skypeクレジットを利用すれば、国際電話を手頃な料金でかけることができる上、プリペイド式なので、事前に必要な分だけクレジットを購入することができます。
AirTagはAppleが開発した紛失防止タグで、iPhoneや対応端末とペアリングすることで、「探す」アプリから現在位置を調べることができます。
デンマークに到着しました。欧州空港の混乱の影響は続いているようで、見たことがないレベルのロストバゲージの山と、問い合わせ窓口前の長蛇の列。飛行機を3本乗り継いだ我々の荷物は9個もあったけど、全部無事に届いて助かった pic.twitter.com/tbmYqNCrJg
— Yoko Inoue 井上陽子 (@yokoinoue2019) August 1, 2022
上記のツイートでも触れられているように、現在欧州の空港では混乱が続いており、ロストバゲージも頻発しているそう。
自分のキャリーケースやカバンの中にAirTagを入れておくことで、万が一、荷物を紛失した際に、簡単に位置情報を調べることができるため、海外旅行中のロストバゲージ対策として有効です。
海外旅行先でインターネットを使う方法はいくつかありますが、最も手軽で安価な方法は、現地のSIMカードを購入する方法です。
SIMカードがあれば、現地でデータローミングの仕組みを利用する必要がなくなり、高額なデータローミング通信料を回避できます。また、公衆Wi-Fiを利用せずにインターネットに接続できるため、セキュリティも向上します。
ただし、SIMカードはSIMロックされたスマホでは使えないので、SIMフリーのスマホが必須。その条件さえ満たせば、SIMカードは安価で、通信プランの選択肢も豊富なことから、とても実用的です。
特にスリが多発するエリアに行く必要がある場合や、治安が悪いエリアに滞在する場合は、以下のことを徹底しましょう。
海外旅行中にパソコンやスマホを盗まれたり、紛失したり、故障したりというトラブルに見舞われることもあるかもしれません。
無くなったら困る機密データや、海外旅行中に撮影した写真など、大切なデータはこまめにバックアップをとっておくことを推奨します。バックアップの方法はいろいろありますが、最も簡単なのは、クラウドにデータを保存してバックアップする方法です。
保存したデータやファイルを即座に暗号化してくれる、セキュリティ万全のオンラインストレージをお探しの場合、NordLockerがあなたのニーズを満たしてくれます。
上記で、海外旅行用のデビットカードを作る重要性をご紹介しましたが、もしそのデビットカードを盗まれたり無くしたりして、銀行口座の残高から多額の金額が引き落とされるとショックが大きいですよね。
特に海外では、カードの磁気ストライプに書き込まれた情報のみを「スキマー」と呼ばれる装置で読み取り、オリジナルと全く同じ偽のカードを作り、不正に使用する「スキミング」が多発しています。
VPNを使って自国のネットバンクに接続し定期的に残高を確認したり、カードで決済した後すぐに通知がくるように設定したりして、巧妙な金融犯罪から身を守りましょう。