日本人が一生のうちネットに費やす時間は?他の国と比べてみた
あなたはどれくらいの時間をネットに費やしていますか?NordVPNの新しい調査で、日本人は生涯のうち「11年4ヶ月と13日間」をオンラインで過ごすことが明らかになりました。世界16カ国で調査した結果、日本は韓国より約23年、アメリカより約10年短く、最も低い結果となりました。
昨今の社会状況も相まって、人々が生活の中でオンラインに費やす時間が増えています。この記事では、NordVPNの調査結果をもとにまとめた日本と主要国との比較と、日本人が一週間にネットで費やす活動についてご紹介します。
オンラインに費やす時間が重要な理由
オンライン上では、即座に楽しめるエンターテインメントやSNS、あらゆる種類の無料コンテンツへアクセス可能なので、ネットに費やす時間が多くなるのは当然のことです。現に、「インターネットバンキング」や「家計簿でのお金の管理」などの日常の雑事から、「オンライン美術館」や「オンラインクラス」などニューノーマルならではの新しい娯楽まで、あらゆる活動でインターネットが利用されています。
もちろん、インターネットの利用自体が問題という訳ではありません。インターネットは人類史上最も偉大な技術革新のひとつであり、私たちがその恩恵を受けられるのは素晴らしいことです。しかし、メリットだけではなくデメリットもあります。
それは、インターネットに依存すればするほど、サイバー犯罪者に狙われる機会が増え、被害の範囲も拡大してしまうという点です。
他の国との比較
ここからは、日本と他の国の比較を紹介します。各国はどうだったのでしょうか?
- ブラジル:ブラジル人は生涯のうち「41年3か月13日間」をネットに費やしていて、調査対象国16か国の中で一番長いことが判明しました。
- 韓国:韓国人が一生のうちネットに費やす時間は「34年2か月4日間」で、調査対象国16か国の中で動画視聴の時間が一番長いことがわかりました。
- ドイツ:ドイツ人は生涯のうち「24年8か月14日間」をネットに費やしていて、仕事の後は、テレビ番組のストリーミングや、SNSに時間を割く傾向にあります。
- アメリカ:アメリカ人は一生の中で「21年4か月29日間」をネットに費やしていて、仕事以外では、Netflixなどの動画配信プラットフォームで映画やテレビの視聴にほとんどの時間を費やしています。
- 日本:前述のとおり、日本人が一生のうちネットに費やす時間は「11年4か月13日間」で、調査対象国16か国の中で一番オンライン利用時間が短いことが判明しました。
各国の調査結果が大きく異なるため、驚かれた人もいるかもしれません。では、次に日本人がネット上でどのような活動をする傾向にあるのかを見てみましょう。
日本人が一週間にオンラインで最も費やすことは…?
日本人が1週間にネットで費やす時間のうち、最も多いのはYouTubeなどの動画視聴で、平均すると3時間14分を費やしています。次に多いのが、LINE、Instagram、Facebook、Twitter、TikTokなどのSNS閲覧で、動画視聴よりも1時間少ない2時間27分でした。
さらに、1週間のうち1時間31分はNetflix、Amazonプライム、Hulu、U-NEXTなどの動画配信サービスでテレビ番組や映画をストリーミング再生していて、1時間28分がGoogleやYahooなどの検索エンジンで調べ物をすることに充てられています。
そのほか、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどでのネットショッピングは、平均すると週に1時間5分で、Amazon Music、Spotify、Apple Musicなどのプラットフォームで音楽を聴くのに、1週間のうち1時間1分を費やしていることがわかりました。
オンライン上で安全を保つためのヒント
作成したすべてのアカウントとウェブサイトに入力したすべての個人情報は、ハッカーにとって格好の標的です。
すでに生活の一部となっているインターネットを安心して使い続けるために、適切なセキュリティ対策を講じることが大切です。何から始めればいいのかわからない方は以下のヒントを参考にしてください。
- より強力なパスワードを使用する。パスワードは長く、ランダムで、複雑なものを設定しましょう。また、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせると、より強力になります。パスワードを覚えるのが難しい場合は、強力なログイン情報を生成して保存できるパスワードマネージャーを使用することをおすすめします。
- 多要素認証を使用する。多要素認証(MFA)とは、2つ以上の要素を組み合わせてアカウントを保護するシステムです。MFAを有効にすると、アカウントはパスワードと、指定した個人用デバイスに送信される固有のコード、または指紋の両方を要求できるようになります。
- 不審なメールに注意する。フィッシング詐欺は、ハッカーがデータを盗んだり、デバイスをマルウェアに感染させたりするための一般的かつ効果的な方法です。信頼できる送信者からのメールに見えても、予期せぬメールには常に用心してください。何か違和感を感じたら、メールに含まれているリンクやボタンは絶対にクリックしないようにしましょう。
- プライバシー設定を強化する。とても便利である一方で、SNSには危険性も多く潜んでいます。SNSを利用する場合は、プライバシー設定を強化し、公開しても問題のない情報のみを投稿するようにしましょう。プロフィールはできるだけ非公開にすることをおすすめします。
- VPNを導入する。VPN(仮想プライベートネットワーク)とは、あなたのデータを保護するための優れた仕組みです。VPNは通信を暗号化するので、安全でない公衆Wi-Fiに接続していても、常に安全が確保されます。さらに、NordVPNには、広告、トラッキング、マルウェアをブロックする脅威対策Pro機能も搭載しているので、よりセキュリティを強化したい方には最適です。