オンラインゲームに適した通信速度とは?
オンラインゲームに適した通信速度とはどれくらいなのでしょうか?この記事では、PC、PS4/PS5、Xbox、Nintendo Switchでゲームするのに最適なインターネット接続速度についてと、通信速度を改善する方法8選をご紹介します。
目次
目次
オンラインゲームに必要な通信速度とは?
最適な通信速度は使用するゲーム機によって異なりますが、ゲーム機メーカーの多くが、ダウンロード速度は少なくとも3Mbps、アップロード速度は0.5~1Mbpsを「快適な通信速度」として推奨しています。ラグのない最短VPNをお探しでしたら、ゲームプレイ中もPing値が安定しているのはNordVPNです。
オンラインゲームに必要最低限のインターネット接続速度:
- ダウンロード速度: 3 Mpbs
- アップロード速度: 0.5~1Mbps
- Ping値: 150 ms以下
オンラインゲームに推奨されるインターネット接続速度:
- ダウンロード速度: 15~25 Mpbs
- アップロード速度: 5 Mbps
- Ping値: 50 ms以下
ダウンロード速度、アップロード速度、Ping値とは
オンラインゲームのスムーズさは、一定の時間でダウンロードおよびアップロードできるデータの最大量を示す、インターネット帯域幅によります。簡単に言えば、帯域幅は、インターネット接続が処理できるデータ量を測定します。
帯域幅はMbps(メガビット/秒)で計算されます。Mbpsはその名の通り、一秒間にダウンロードまたはアップロードできるメガビット量を示すものです。
Ping値はレイテンシとも呼ばれ、単位はms(ミリ秒)です。データパケットが、送信元(例えばゲーム機)から送信先(ゲームサーバー)に移動し、再び送信元(ゲーム機)に戻るまでにかかる時間を示しています。
言い換えれば、Ping値は、自分のとったアクションが画面に表示されるまでの速さを示しているのです。Ping値が27msだとすると、マウスの左ボタンを押してからキャラクターが射撃するまでに27msかかるということです。
したがって、『リーグ・オブ・レジェンド』で重要な試合がある場合、あるいは、『フォートナイト』や『PUBGライト』のバトルロイヤルでスムーズな動きが必要な場合には、Ping値が低いほうが望ましいと言えます。
まとめると、帯域幅は1秒間に送信されるデータの量、Ping値は情報が移動する時間の長さです。
Ping値が非常に高い場合、ほとんどのゲームでは他のプレーヤーの動きの方が先に登録されます。つまり、反応する前にヘッドショットを食らってしまう可能性があるのです。
Ping値については、経験則で言うと以下のように考えることができます。
- 50 ms以下は非常に良い。
- 100 ms以下は平均。
- 150 msでラグが発生し始める。
- 150 msを超えると確実にラグが生じる。
デバイス毎に適した通信速度
プレイに必要な速度はお使いのデバイスと最低限のシステム要件により異なります。たとえば、PS4/PS5では問題ないインターネット接続が、PCでは不十分かもしれません。特定のデバイスでゲームをする場合に、どのくらいの速度が必要か分析してみましょう。
PS4/PS5に適した通信速度
PS4/PS5に最低限必要な通信速度を以下に示します。
- ダウンロード速度: 3 Mbps
- アップロード速度: 1 Mbps
- Ping値: 150 ms以下
PlayStationは通信速度について最低限の必要条件を提示していないため、上記の数値は一般的な指標に基づくものです。
PS4/PS5で推奨される要件は以下です。
- ダウンロード速度: 16 Mbps
- アップロード(上り)速度: 4 Mbps
- Ping値: 50 ms以下
PlayStationのサポートページで示されているのは、アップロードおよびダウンロードの推奨速度のみです。推奨Ping値は一般的な指標に基づくものです。
Xbox Oneに適した通信速度
Xboxのサポートページによると、Xbox Oneに最低限必要な通信速度は、以下になっています。
- ダウンロード速度: 3 Mbps
- アップロード速度: 0.5 Mbps
- Ping値: 150 ms以下
また、推奨される要件は以下です。
- ダウンロード(下り)速度: 15~25 Mbps
- アップロード(上り)速度: 4 Mbps
- Ping値: 50 ms以下
Xboxは推奨速度を提示していないため、上記の数値は一般的な指標に基づくものです。
Nintendo Switchに適した通信速度
Nintendo Switchで最低限必要な通信速度を以下に紹介します。
- ダウンロード速度: 3 Mbps
- アップロード速度: 1 Mbps
- Ping値: 150 ms以下
任天堂のサポートページで記載されているのは、アップロードおよびダウンロードの最低速度のみです。最低Ping値は一般的な指標に基づくものです。
推奨される要件は以下です。
- ダウンロード速度: 15~25 Mbps
- アップロード速度: 4 Mbps
- Ping値: 50 ms以下
Nintendoは通信速度の推奨条件を示していないため、上記の数値は一般的な指標に基づくものです。
PCやMacに適した通信速度
パソコンやMacに最低限必要な通信速度は以下です。
- ダウンロード速度: 3~6 Mbps
- アップロード速度: 0.75~1 Mbps
- Ping値: 100~150 ms
推奨される通信速度の要件を以下に紹介します。
- ダウンロード速度:15~25 Mbps
- アップロード速度:5 Mbps
- Ping値: 50 ms以下
上記の数値は一般的な指標に基づくものです。お使いのコンピュータ本体やプレイするゲームにより、実際のゲーム体験は異なります。
オンラインゲーム体験に影響を与えるその他の要因
オンラインゲームに必要なMbpsを割り出すのは、正確な科学ではなく、その家でのインターネットの使用状況によります。
ご家族のうち3人がゲーム好きで、同時にプレイすることが多ければ、帯域幅は3倍必要になります。オンラインでバトルロイヤル中に家族が動画をストリーミングしたり大容量ファイルをダウンロードすれば、Ping値は大幅に増加します。
スマート家電やスマートロックのように常にオンライン状態のデバイスがある場合、または、バックグラウンドでオンラインアクティビティやサービスを動作させている場合、帯域幅を消費します。共有接続が多すぎると、ゲームに適したダウンロード速度を確保することが難しくなります。
ゲームに支障をきたすのは、帯域不足だけではありません。ゲーマーは基本的なサイバーセキュリティ対策をほとんど行っていないため、サイバー犯罪者にとって魅力的なターゲットとなります。ハッカーはゲームアカウントを乗っ取り、個人的なチャットをのぞき見し、ログイン情報を再利用して他のアカウントにも侵入したり、情報をダークウェブで売りさばいたりします。
オンラインゲームに最適なインターネット接続
お察しの通り、オンラインゲーム体験の良し悪しはインターネットの通信速度に左右されます。4G LTEネットワークはブロードバンドやファイバーより低速です。5Gが本格的に普及すれば、最大で1 Gbpsの速度が出るようになります。現時点では、5Gが有効なのは特定のエリアのみで、4Gに置き換わるにはしばらく時間がかかると思われます。
自宅でオンラインゲームをプレイする際、無線LANを利用することが多いと思いますが、レイテンシが低く十分な帯域幅を得られます。
オンラインゲームに最適なインターネット接続を求めるなら、光ファイバーケーブルがベストです。最大2Gbpsの高速通信を実現し、低Ping値とスムーズなゲーム体験が約束されます。
プロのヒント:ゲーム中のセキュリティをより高めるには、VPNを利用してIPアドレスを変更しましょう。オンラインゲームコミュニティ内では、晒し行為やスワッティング事件が数多く起きていますが、IPアドレスを保護することでそういった攻撃に合うリスクを下げることができます。
各ゲームタイプで必要な通信速度
何千種類ものゲームがあり、ネットワークリソースの消費量はそれぞれ異なります。ゲームは年々進化し、プレイするためにさらなる通信速度や、より高性能なコンピュータやゲーム機を必要とするようになりました。さて、ゲーム用にはどのくらいのMbpsが必要なのでしょうか。
ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)
ファーストパーソン・シューティングゲームは、主人公本人の目を通してプレイされるもので、画面に表示される射撃用メカニックを中心に展開します。しばしば素早い動きを伴うため、オンラインでプレイする際には他のタイプのゲームよりも通信速度が必要です。
- ダウンロード速度: 30 Mbps以上
- アップロード速度: 1 Mbps以上
- Ping値: 20 ms
ロールプレイングゲーム(RPG)
ロールプレイングゲームの多くはオンラインなくてもプレイできますが、アップデートや追加コンテンツを手に入れるために接続が必要なものもあります。また、クラウドシステムでゲームプレイする人も増えており、本来ならデスクトップアプリケーションでRPGをストリーミング配信することも可能です。これらのゲームには通常、競争的なマルチプレイヤー要素はないので、通常は少し遅い接続でプレイできます。
- ダウンロード速度: 1.5 Mbps以上
- アップロード速度: 1 Mbps以上
- Ping値: 150 ms
大規模多人数参加型オンラインゲーム(MMO)
多人数参加型オンラインゲームは、ロールプレイングゲームと似ていますが、ほぼすべてオンラインで動作し、遠隔サーバーにリアルタイムでコンテンツを引っ張ります。
- ダウンロード速度: 3.5 Mbps以上
- アップロード速度: 0.5 Mbps以上
- Ping値:150 ms
リアルタイムストラテジーゲーム
リアルタイムストラテジーゲームでは、リアルタイムで複数のプレーヤーによる同時プレイが可能です。しかし、高速性は必要としません。
- ダウンロード速度: 3Mbps以上
- アップロード速度: 0.5 Mbps以上
- Ping値: 150 ms
オンラインゲームの接続を改善するためのヒント8選
- 有線接続を使用する:通常、イーサネットケーブルを使用すると、より高速で安定した接続が可能です。
- ゲーム機をルーターに近づける:あるいはWi-Fiエクステンダー(中継機)を利用してWi-Fi信号を強化しましょう。
- Wi-Fiのセキュリティを確保する:誰かがあなたのWi-Fiにただ乗りし、ホームネットワークを遅くしているかもしれません。
- 帯域幅を開放する:アプリ、ウェブページ、あるいはサービスなどが帯域幅を占有している可能性があります。ゲーム中は閉じるようにしましょう。
- ルーターをリセットする:時折リセットすることで最適なパフォーマンスが継続できます。
- ゲームの設定を調整する:きれいな映像はより大きな帯域幅を消費します。ゲームがスムーズに動かない時は画質を少し落としてみましょう。マインクラフトのようにグラフィックの負荷が少ないゲームでは、このような問題は起きないはずです。
- インターネット回線をアップグレード:より高速の接続プランへの変更、新しいルーターの購入、光ファイバー接続へのアップグレードなど、その方法は様々です。常時オンライン接続するサービスを利用している場合、インターネット回線をアップグレードする価値はあるかもしれません。
- VPNを利用する:通常、プレミアムVPNはインターネット速度をわずかに低下させます。ただし、インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、お客様のオンライン活動(ゲームセッションを含む)に基づき、接続を制限することがあります。これを帯域制限といいます。VPNは、あなたのオンライン活動をサービスプロバイダから隠すことで、帯域幅の調整を防ぎ、意図的に速度を落とすことができないようにします。また、ルーターにVPNを設定し、すべての家庭用機器のトラフィックを保護することができます。NordVPNにはメッシュネットワークという機能があり、遠隔LANネットワークを形成してお友達とプライベートにゲームをすることもできます。