この記事では、ポート番号やポートフォワーディングについて説明し、VPNに最適なポートや、反対に利用を避けるべきポートの種類を徹底解説します。
ポート番号とは何か?
まず前提として、オンラインネットワークに接続されているすべてのデバイスは、固有のIPアドレスを持っています。エラーへの対処や、ルーターにVPNを導入する際に必要になるので、あなたのIPアドレスは把握しておいた方がいいでしょう。
ポート番号は、それぞれのIPアドレス下で起こっているいくつかの異なる操作を受け付ける窓口のような存在です。つまり、ポート番号は、ソフトウェアがデータを識別して、正しいIPアドレスに送信できるようにする役割があります。
すべての操作は、一意のポート番号を持っています。たとえば、ファイル転送プロトコル(FTP)のデータコネクションでは、「20番ポート」が使われています。ソフトウェアはこの番号を読み取り、データがどこに行くべきかを理解し、データを送り出せるのです。
ポートがなければ、内部ネットワークやインターネットを介したデバイス間の相互作用や通信ができなくなります。
VPNに最適なポート
ルーターは、2拠点間で暗号化された接続を確立するために、特定のVPNポートに対応している必要があります。まずは自分のポート番号を見つけて、識別できるようになりましょう。これは、自分のポート番号を確認する方法を参考にしてください。VPNを導入する前に、確認することをおすすめします。
次に、ルーターの設定画面を開いて、VPNが動作するために必要なポートが開いていることを確認します。各VPNサービスは、暗号化された接続を確立するために異なる保護プロトコルを使用しています。そして、プロトコルによって、開放すべきVPNポートが異なります。
NordVPNはOpenVPNプロトコルを実装しています。OpenVPNプロトコルはオープンソースであるため、開発者によって常にセキュリティの抜け穴がないかテストされています。NordVPNをネットワーク上で動作させるためには、お使いのルーターがポート1194 UDPと443 TCPを開放している必要があります。
さらに、以下により安全なVPNプロトコルと、ソフトウェアが動作するために開放する必要があるポート番号を紹介します。
- ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP):ポート1723 TCP
- レイヤー2トンネルプロトコル(L2TP):ポート1701 TCP、500 UDP、4500 UDP
- インターネットプロトコルセキュリティ(IPSec):ポート 500 UDP および 4500 UDP
- セキュアソケットトンネリングプロトコル(SSTP):ポート443 TCP
- OpenVPN:ポート 1194 UDP および 443 TCP
ポートフォワーディングとは
ポートフォワーディング(ポート転送)とは、ルーターとポートをあらかじめ設定し、あるIPアドレスの特定のポート番号への通信を、別のIPアドレスのポートに転送する仕組みです。ポートフォワーディングは通常、特定のページをブロックしているファイアウォールを回避するために使用されます。
悪意のある第三者がポート転送を悪用して標的型サイバー攻撃を仕掛け、ユーザーがリスクに晒される可能性があるため、NordVPNはどのような形式のポートフォワーディングにも対応していません。
ポートフォワーディングでは、特定のポートが開いている必要がありますが、NordVPNは安全なブラウジング環境を提供するために、必要のないポートはすべて閉じています。
しかし、NordVPNのメッシュネットワークという機能を利用すれば、別のデバイスを介してオンライントラフィックをルーティングすることができるので、ポートフォワーディングの代わりとして使用することができます。
避けるべきポート
100%安全だと保証できるVPNポートは1つもありません。よって、セキュリティの程度が異なるポートやプロトコルの中から最適なものを選択する必要があります。最も一般的なVPNポートには、当然ながら強力な保護対策が施されています。
しかし、無料で利用できるVPNポートには、リスクが潜んでいる可能性があります。無料のVPNは、サーバーの運用コストを抑えるために手を抜いているところもあり、上記で紹介したVPNプロトコルよりも安全でないものを提供しているかもしれないからです。以下のポートを使用するVPNを利用している場合、より信頼性の高いVPNの導入を考える必要があるでしょう。
- TCPポート21
- TCPポート23
- TCP/UDPポート53
- TCPポート80
- TCPポート1080
- TCPポート4444
また、評価の高いVPNを導入したとしても、VPNに接続しようとすると「指定したポートは既に開かれています」というエラーが発生することがあります。このエラーは、一定期間使用しなかったパソコンが、節電のために自動的にスリープ状態になることが原因で起こることが多いと言われています。コンピュータを再起動するときに、ネットワーク接続を復元し、ロックされたリソースをクリアすることで問題が解決する場合があります。
まとめ
オンライン上のセキュリティとプライバシーを守るためには、何があっても手を抜くべきではありません。どのようなVPNサービスを選ぶべきか、事前に十分調べた上で決定するようにしましょう。
NordVPNが世界をリードするVPNプロバイダーである理由は、VPNサーバーの数や豊富なエリアをカバーしているという点です。NordVPNは、60か国以上に5,000台以上のサーバーを持っているため、どこからでも暗号化されたセキュアな接続を確立できます。
また、NordVPNは30日間のVPN返金保証を提供しているため、この期間中は、自由にアプリの使い勝手を試したり、さまざまな国のVPNサーバーに接続したりできます。万が一サービスに満足できなかった場合は、30日以内に申請すれば全額返金されます。