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TikTokの危険性とは?安全性や対策方法、注意点を解説

TikTok(ティックトック)を使用すると、個人情報が特定されたり、プライバシーとセキュリティが危険にさらされたりする可能性があります。過去には、撮影場所や家の間取り、投稿者の顔、制服などの個人情報が、投稿のごくわずかな情報から個人が特定されています。個人情報が特定されると、自分だけでなく、ネットストーカーや嫌がらせ、ネットいじめなど、周囲の人にも被害が及ぶ可能性があります。今回は、TikTokの危険性や問題点、リスクとは何か、TikTokを安全に利用する方法について解説します。

TikTokの危険性とは?安全性や対策方法、注意点を解説

目次

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TikTokとは?

TikTokとは、中国に本社を置くByteDance社が運営する、短編の動画コンテンツにフォーカスしたSNSプラットフォームです。2016年に設立されたため、SNS市場の中では比較的新しい部類に入りますが、それ以来、爆発的な成功を収めています。現在では10億人以上のユーザーを抱えており、その成長はとどまるところを知りません。

しかし、輝かしい功績の裏側では、ユーザーをさまざまな脅威にさらす可能性も指摘されています。実際のところ、TikTokの利用は危ないのでしょうか?

TikTokの危険性

自ら投稿せず、ティックトックで他のユーザーの投稿を見るだけであれば、アプリの利用で危険な経験をすることはほとんどありません。TikTokで注意すべき危険性は、個人情報の漏洩です。一度、インターネットや複数のユーザーのプラットフォームに情報が拡散してしまうと、完全に削除することは困難です。

しかし、投稿を閲覧するだけであれば、個人情報が拡散される危険性はありません。もし、顔写真入りの投稿や情報発信をする場合は、個人情報の管理を徹底してください。

TikTokは見る専ユーザーにとっては比較的安全ですが、データ収集からフィッシング詐欺まで、プライバシーとセキュリティに関するいくつかの懸念があります。

TikTokの競合他社の多くも独自のSNSのプライバシー問題を抱えていますが、TikTokに関しては中国政府からの干渉の可能性など、他のSNSにはないリスク要因があります。この問題については、この記事の後半で詳しく説明します。

TikTokを利用することによるリスク

TikTokのユーザーや、これからTikTokを利用することを検討している場合は、以下のリスクを把握しておきましょう。

個人情報の特定・流出

TikTokに投稿された動画から、投稿者の個人情報が流れる危険性があります。

たとえば、家の近くで撮影した動画を投稿した場合、特定班(特定厨)や特定屋が動画から住所を特定し、家まで押しかけるというリスクがあります。そのため、TikTokで動画を投稿するすべてのユーザーは、個人情報が特定されないよう、動画を投稿する際には十分に注意をする必要があります。

また、アカウント名から本名が特定されるケースもあります。アカウント名には個人情報を使用しないようにしましょう。

ネットストーカーによるサイバー犯罪

TikTokのように公開情報が多いツールを出会い系として利用しようとする人は少なくありません。動画のコメント欄で出会いを求めたり、TikTokのダイレクトメッセージで執拗にアプローチしたりと、ティックトックのマナーに反する行為をする人もいます。

不審者やネットストーカーに遭遇した場合は、ユーザーをブロックするか、運営に通報してください。それでもネットストーカー行為が収まらない場合は、警察や弁護士など第三者の力を借りて適切な対応をすることをおすすめします。

炎上や悪質なユーザーによる誹謗中傷

TikTokである程度のフォロワーが増えると、あなたの投稿に対して悪意あるコメントや誹謗中傷をされる可能性が高くなります。悪質なユーザーからのコメントや嫌がらせは無視することが一番の対処法です。必要以上に心配すると、精神的に追い詰められることもあります。

自分一人ではどうにもならないと感じたら、ネットストーカーの時と同様に、運営に通報しましょう。

インターネット詐欺

TikTokは、記録的な勢いでユーザー数を伸ばしているだけでなく、今やYouTubeよりもTikTokに多くの時間を費やしているという報告もあるほどユーザーの平均再生時間も増えているため、詐欺師の格好のターゲットとなり得ます。

TikTokでよく行われる詐欺行為としては、暗号資産(仮想通貨)関連の勧誘や、有名人やインフルエンサーのなりすまし、偽サイトへの誘導、フィッシング詐欺、マルウェアをインストールさせる詐欺アプリへの誘導などがあります。

詐欺師はネットリテラシーの低い人をターゲットに、簡単に仕掛けられる手口で詐欺を働こうとするので、TikTokを利用する際は、基本的に怪しい人との交流は避け、個人情報は聞かれても絶対に教えないようにしましょう。

日常的なサイバー脅威から身を守るために、NordVPNの脅威対策Pro機能で、TikTokアカウントのセキュリティを強化しましょう。

悪質な広告、トラッキング、ダウンロードファイルのマルウェアをブロック。

NordVPNの脅威対策Proにより包括的な保護が可能です。

中国TikTokのプライバシーリスク

中国の法律では、要請があればユーザーデータを中国当局と共有することが義務付けられているため、TikTok内のユーザーデータが当局に渡る可能性はゼロではありません。また、TikTokを通じてインフルエンスオペレーション(SNSなどサイバー空間を通して行うネット世論操作)を行ったりする可能性があるとも警告されています。

そのため、TikTokがもたらす国家安全保障上の危険性や脅威が世界中で懸念されており、インドはすでにTikTokをはじめとする中国製のアプリを全面的に禁止しています。その他の国でもTikTokを規制する動きを強めており、カナダ、ベルギー、デンマーク、ニュージーランド、台湾、イギリス、アメリカは、政府のデバイスでのTikTokの使用を禁止しています。また日本では、政府職員が使用する機密情報を扱うデバイスでのTikTokの使用が禁止されています。

TikTokによる大量のユーザーデータ収集

TikTokがユーザーに関するさまざまな情報を収集していることが、すでに多くの専門家や公的機関によって指摘されています。

サイバーセキュリティー企業のインターネット2.0社の分析によると、TikTokはユーザーの連絡先リスト、カレンダーのスケジュール、外付けハードディスクなどのデータをスキャンし、さらに1時間ごとに位置情報の取得を試みていることが判明しました。さらに、Viceの調査によると、TikTokはログインしていないユーザーのデータも収集しているようです。

TikTokを安全に利用する方法

現在TikTokのユーザーであれば、プライバシーとセキュリティを維持するために、今すぐTikTokアカウントを削除することをおすすめします。しかし、アプリを使い続けたい場合は、アプリ上での安全性を高め、サイバー犯罪者から身を守るために、以下の方法を試しましょう。

投稿を見たいだけならアカウントは登録しない

TikTokの投稿を見るだけであれば、アカウントの登録は必要ありません。アカウントを登録すると、個人情報の入力やユーザーとのやり取りが発生する場合があります。見るだけで投稿をしない場合は、アカウントを登録しないでください。

アカウントを非公開にする

自分のプロフィールを公開しなくても、TikTokが提供するすべてのコンテンツを楽しむことができます。プライバシー設定を確認し、信頼できる人だけがあなたのコンテンツを見ることができるようにしましょう。そうすることで、個人情報を盗まれる可能性が低くなり、詐欺師があなたに接触することも難しくなります。

未成年者のためにペアレンタルコントロール機能を利用する

13歳以上の未成年のお子様がTikTokを利用する場合は、ペアレンタルコントロール機能の利用をおすすめします。(※TikTokは13歳以上の方のみが利用できます。)

ペアレンタルコントロール機能を設定すると、検索機能を無効にしたり、利用時間やダイレクトメッセージの受信回数を制限したりすることができます。TikTokの利用時間や他のユーザーとのやり取りが制限されると、TikTokでトラブルに巻き込まれるリスクが低くなります。

コメントや動画のダウンロードを制限する

TikTokでは、第三者があなたの投稿にコメントしたり、動画をダウンロードしたりできないように制限をかけることができます。より安全に投稿を楽しみたい方は、投稿へのコメントや動画のダウンロード(保存)を制限しましょう。

コメントでの嫌がらせや誹謗中傷は珍しいことではありません。また、不特定多数の人に動画のダウンロードを許可すると、悪用されたり拡散されたりするリスクが高まるため、プライバシー設定でダウンロードできる人を制限しましょう。

怪しいコメントやリンクには注意する

TikTokのユーザーの中には、怪しい勧誘をする人がいます。そのような怪しいユーザーは、ソーシャルエンジニアリングなどの手法を使って、巧みな言葉であなたを誘惑するかもしれません。少しでも怪しいと感じたら、頼れる人に相談するか、ユーザーをブロックしましょう。また、偽サイトの見分け方を知っているだけでも、トラブルを避けることができるかもしれません。

そのままやり取りを続けていると、誘惑に負けてしまうかもしれません。TikTokでしつこく勧誘される場合は、ペアレンタルコントロール機能を有効にして、アカウントを非公開にすることをおすすめします。

他のユーザーとのコミュニケーションは控える

TikTokに限らず、SNSではユーザー同士のトラブルが頻繁に発生します。ほとんどのトラブルの原因は、コミュニケーションにあります。自分では気をつけていたつもりでも、感情的になって他のユーザーと口論になってしまうことも。他のユーザーとのトラブルを防ぐため、コミュニケーションを取る頻度を少なくすることをおすすめします。

個人情報の取り扱いに注意する

動画を投稿する際は、なるべく個人が特定されないように注意しましょう。背景や人物など、あなたを特定する手がかりが多ければ多いほど、特定されやすくなります。学生であれば、校舎や制服で特定されやすくなります。

しかし、細心の注意を払っていても、思わぬところから個人が特定され、悪用される可能性があります。スマートフォンのカメラで高画質化したことで、ピースサインから指紋(生体情報)が盗まれたり、写真に写った瞳孔から最寄り駅が特定されたりするケースもあるようです。写真を投稿する場合は、投稿内容に十分注意してください。