Linux版NordVPNにフルGUIが登場
長年、LinuxユーザーはNordVPNのコマンドラインインターフェース(CLI)を使って、オンライン活動の安全を守ってきました。機能的ではありましたが、直感的に操作するには少々難がありました。しかし、ついにNordVPNがLinux向けに便利なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を正式に導入。これまで以上に簡単に、安全なブラウジングを楽しめるようになりました。
何が変わるの?
Linuxユーザーはこれまでも、NordVPNが誇る高度なセキュリティ・プライバシー機能をCLI経由で利用できていました。ただし、Linuxに慣れていないユーザーにとっては、WindowsやmacOSのようなシンプルな操作画面がないことが不便に感じられることも。
新しいGUIにより、CLIバージョンのすべてのセキュリティ機能を維持しつつ、視覚的にも使いやすいインターフェースが加わりました。複雑なコマンドを入力しなくても、数クリックでサーバーに接続したり、設定を変更したり、VPN接続状況を確認できたりします。Windows、macOS、モバイルで慣れ親しんだ直感的なNordVPN体験を、Linuxでもそのまま楽しめます。「クリック → 接続 → 保護完了」 というシンプルな操作が可能になりました。
さらに、GUIにはライトモードとダークモードがあり、お好みに合わせてテーマを選べますただし、このGUIは全く新しいアプリというわけではなく、従来のCLIベースの信頼性あるアプリの進化版です。信頼性とセキュリティはそのままに、ポスト量子暗号やNordWhisperといった最新機能にも対応しています。
おなじみの機能が、もっと使いやすく
新しいLinux用GUIでは、従来の人気機能を変わらず使えますが、より簡単にアクセスできるようになっています。
- 専用IP:あなた専用のIPアドレスを割り当て
- Double VPN:暗号化を二重にしてセキュリティを強化
- Onion Over VPN:TorとVPNのセキュリティを組み合わせた接続
- Kill Switch:VPN接続が切れても通信を遮断して安全を維持
- 脅威対策:DNSフィルタリングで広告や悪質サイトをブロック
なお、Meshnetなど一部の機能は現時点ではGUIでは利用できず、CLIでのみ提供されています。ただし、CLIは今後も完全に機能し続けるため、これらの高度な機能を必要とするユーザーは従来どおり利用できます。
新しいGUIの入手方法
インストール手順は従来とほとんど同じですが、GUIバージョンを指定する点が少し異なります。以下のコマンドをターミナルに入力するだけでOK:“sh <(wget -qO - https://downloads.nordcdn.com/apps/linux/install.sh) -p nordvpn-gui”
すでにLinuxでNordVPNをインストールしたことがある人には、馴染みのあるプロセスです。このコマンドを実行すると、GUIバージョンが自動的にセットアップされ、CLIからの移行もスムーズに行えます。
GUIはまずDEBおよびRPMパッケージで提供され、後日Snap版も登場予定です。CLI版と同じコアを使っているため、これまでどおりの高いセキュリティとパフォーマンスを維持できます。
今後の展開にも注目
このリリースは始まりにすぎません。NordVPNのチームは、ユーザーのフィードバックに基づいて、Linux GUIのさらなる改善や新機能の追加を予定しています。
CLIの柔軟性を好む方もご安心ください。CLIは今後も利用可能で、GUIとCLIを自由に切り替えることができます。さあ、NordVPNをLinuxにインストールして、その違いを体感してみましょう。
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