IPアドレスの種類を知ろう!簡単ガイド
IPアドレスには、グローバルIPとプライベートIPがあります。主な違いとして、グローバルIPは外部との通信を可能にし、プライベートIPは内部のみの通信を可能にすることが挙げられます。基本的に、IPアドレスは自動的に割り当てられますが、VPNを利用することでIPアドレスを変更することができます。この記事では、「グローバルIP」と「プライベートIP」についてさらに詳しく説明し、VPNを使ってIPアドレスを変更する方法を紹介します。
目次
IPアドレスとは?
IPアドレスとは、インターネットプロトコルアドレスの略です。これは、より広いネットに接続されたデバイスを識別するための数字の文字列を指します。メールアドレスのように、デバイスやサーバーがお互いに情報を交換するために必要です。
例えば、「VPNとは」とGoogleで検索すると、デバイスのIPアドレスがGoogleのサーバーにリクエストを送信します。すると、Googleは答えを見つけて、それをあなたに送り返します。ここでは、あなたのIPアドレスが第三者に送られることはありません。
単純なように聞こえますが、実はIPには種類がたくさんあり、少し混乱してしまうかもしれません。各種類が異なる機能を果たすので、それぞれの違いを確認してみましょう。
一般的に消費者が持っているIPアドレスは、社内ネットワークで使用するプライベートIPアドレスと、個人がインターネットにアクセスするために使用するグローバルIPアドレスの2種類があります。グローバルIPアドレスも厳密にいうと、一時的に割り当てられる動的IPと恒久的に割り当てられる静的IPに分けられます。
IPアドレスの種類
グローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)
グローバルIPアドレスとは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によって割り当てられ、ルーターがより広いネットと通信するために使用するアドレスのことです。NordVPNの無料ツールを使って、自分のIPアドレスを調べることができます。同じインターネット接続を使用している複数のデバイスがある場合、同じグローバルIPアドレスを共有します。
グローバルIPアドレスはあなたの名前で識別されるので、あなたを追跡したり、インターネットアクティビティを監視したりすることができます。
IPアドレスから得られる情報を見るには、IPアドレス検索ページで、調べたいアドレスを入力してみましょう。
プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)
ノートパソコンでも、スマートテレビでも、スマートフォンでも、あなたが持っているすべてのデバイスは、ルーターによって割り当てられた独自のプライベートIPアドレスを保持しています。
プライベートIPアドレスは、ローカルネットワーク内でのみ動作するので、理論的にはあなたと隣人が同じプライベートIPアドレスを使用している可能性があります。IPアドレスは異なるネットワーク上にあるので、必ずしも一意である必要はありません。
しかし、同じLAN(ローカルエリアネットワーク)上にある2台の機器が同じプライベートIPアドレスを持つことはできません。
なぜプライベートIPとグローバルIPが割り当てられるの?
インターネットに接続した機器には、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスが割り当てられます。ところで、なぜ2つのIPアドレスがあるのでしょうか?
それは、使用されている機器の数に対してIPアドレスの数が足りないからです。80年代にIPv4プロトコルが作成されたとき、32ビットのIPアドレスが導入されました。これは約43億個のユニークIPアドレスに相当します。しかし、それ以上の数が必要になることはすぐに明らかになりました。
この問題は、プライベートIPアドレスとネットワークアドレス変換(NAT)を導入することで解決しました。NATはあなたのルーターを介して、同じネットワーク上にあるすべてのデバイスに広いネットからのトラフィックを指示します。ルーターは、これらのデバイスにプライベートIPアドレスを割り当てます。プライベートIPはインターネット上でルーティングすることはないので、世界中にある多くのデバイスが衝突することなく、同じプライベートIPを持つことができるようになったのです。
グローバルIPアドレスに割り当てられる静的IPと動的IPとは?
グローバルIPにも、静的IPと動的IPの2つの種類のIPアドレスが割り当てられます。
動的IPアドレス(変動IPアドレス)
動的IPアドレスは、その名が示すように、時間の経過とともに変化するIPアドレスのことです。動的IPアドレスはISPが割り当てますが、デバイスを再起動したり、ネットワークに新しいデバイスを追加したり、ネットワーク設定を変更したりするたびに変更されます。この変更が接続に影響を与えることはほとんどなく、動的IPアドレスは主に家庭で使用されています。
静的IPアドレス(固定IPアドレス)
静的IPアドレスは、動的IPとは逆で、決して変化することがないIPアドレスのことを指します。静的IPアドレスは通常、ウェブサイトをホストしたり、電子メールやFTPサービスを提供したりするサーバーに割り当てられています。
また静的IPアドレスは、安定した接続と一貫性のあるウェブアドレスを必要とする公共機関に与えられたり、ゲームやVoIP接続のために使用したりするケースがあります。さらに、固定IPの代わりに、NordVPNが提供するメッシュネットワークを使って他のデバイスのIPを経由してトラフィックをルーティングすることもできます。
しかし、静的IPアドレスは以下のような欠点があるため、個人の家庭ではほとんど使用されていません。
- ISPが静的IPを割り当てるために追加料金を請求する。
- Bluetooth攻撃の影響を受けやすいため、追加のセキュリティ対策が必要になる。
- データマイニング会社に追跡されやすい。
専用IPアドレス
専用IPアドレスとは、共有ホスティングサーバー上のウェブサイトに与えられた一意の静的IPアドレスのことを言います。ウェブサイトをホストするウェブサーバーは、割り当てられた多くの静的IPアドレスを持っています。サーバーは、共有IPアドレスを持っていると考えられる複数のウェブサイトに静的IPを割り当てることができます。ウェブサーバーが、単一のウェブサイトに静的かつ一意のIPアドレスを提供している場合、それは専用IPアドレスと呼ばれます。
専用IPアドレスは高いトラフィックを持っており、安定した接続を必要とするため、一部のウェブサイトでは専用IPアドレスが選択されています。開発者は、特にシステムがダウンしている場合は、URLではなく専用IPアドレスを介してサーバーにアクセスすることもあります。また、SSL(Secure Sockets Layer)証明書を取得するために安定したIPアドレスが必要な場合もあります。
専用IPアドレスは一部のウェブサイトだけのものではなく、個人でも取得することが可能です。個人で浸かる専用IPアドレスは、NordVPNのようなVPNプロバイダーによって提供されています。専用IPアドレスには以下のような多くの利点があります。
- オンラインでの評判をコントロールできる。
- オンラインバンキングに使用することができる。それにより銀行は、不審なアクティビティとして共有IPを使ったログインにフラグを立てることが可能。
- ウェブサイトがCAPTCHA認証を要求する可能性が低くなる。
- ユーザーはホワイトリストを介してリモートサーバーに接続することができる。
NordVPNは世界で安全に利用できる便利な専用IPアドレスを提供しています。
NordVPNを購入IPアドレスが変更することはある?
IPアドレスは状況によって変わることがあります。タブレットやスマートフォンで公衆Wi-Fiに接続している場合、ISPによって割り当てられたグローバルIPを持っています。しかし、Wi-Fiをオフにしてモバイルネットワークに切り替えると、通信事業者によって割り当てられた別のIPを持つようになります。
ルーターを介してインターネットに接続すると、ISPが時々変更する可能性があるため、同じグローバルIPアドレス(動的IP)を持てるのは限られた時間のみです。あなたはアドレスを借りている状態で、そのアドレスが他の人に与えられる可能性があるからです。
静的IPは、ご自身が所有しているアドレスなので常に同じままです。静的IPをローカルネットワーク上の単一のデバイスに割り当て、他のデバイスを動的IPで使うこともできます。
ただし、あなたのインターネットアクティビティは1つのグローバルIPアドレスで識別されるため、ネットワーク上のすべてのデバイスが同じ静的IPに属する可能性があります。こうした動作環境はすべて設定を変更できます。
VPNを使うとIPを変更できる!どのIPを取得するの?
IPアドレスにより、居場所や、IPの所有者、IPが残したデジタルフットプリントなど、多くのことが第三者に筒抜けになってしまいます。しかし、インターネットトラフィックがVPNサーバーを介してルーティングすれば、IPアドレスを変更することができます。では、VPNを使用すると、どのようなタイプのIPが割り当てられるのでしょうか?
VPNを使用すると、共有IPまたは専用IPのどちらかのIPアドレスが割り当てられます。
VPNプロバイダーの一般的な方法は、共有IPアドレスを割り当てることです。プライバシーの観点からは、それが最良の選択肢と言えるでしょう。IPアドレスは複数のユーザーで共有されているので、ウェブサイトがあなた個人を追跡するのがより難しくなります。共有IPは、P2Pファイルの共有や、旅行に行く機会が多い場合は滞在先の国で検閲されている可能性のあるコンテンツにアクセスするのにも最適です。
一方、共有IPを利用すると、良くない問題が発生する場合もあります。この問題が発生するのは稀ですが、同じIPアドレスを使っている別のユーザーが特定のウェブサイトでブラックリストに入れられると、あなたもそのサイトにはアクセスできなくなるといったことが起こる可能性があります。また、あなたがロボットではないことを確認するために、サイト側が通常よりも頻繁なCAPTCHA認証を要求するという事態に遭遇する可能性もあります。
このように、IPアドレスには複数の種類があり、用途によって使い分ける必要があります。個人で専用IPアドレスを使って安全かつ便利にインターネットを利用したい場合は、VPNサービスを使うことをご検討ください。
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