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SSIDステルスの設定方法:セキュリティ&メリット・デメリット

一般的な無線LAN(Wi-Fi)ルーターは、SSIDを自動的にブロードキャストしますが、この設定をオフにしてSSIDを表示しないようにできる方法があります。この記事では、SSIDステルスの概要、設定・接続方法、SSIDステルスを有効にする際のメリット・デメリットについて解説します。

SSIDステルスの設定方法:セキュリティ&メリット・デメリット

SSIDステルスとは?

SSIDステルスについて説明する前に、まずはSSIDについて知っておきましょう。SSIDとは、Wi-Fiの通信規格におけるアクセスポイントの識別名のこと。SSIDは、Wi-Fiの接続設定をする際に「ネットワーク名」として表記されることが多いです。本来、無線の電波を発しているルーターは、周囲のアクセスポイントと識別するために固有のSSIDを持っています。しかし、SSIDは常に同じとは限りません。

SSIDステルスは、ステルスモードやSSIDの隠蔽機能とも呼ばれ、無線LAN(Wi-Fi)ルーターが自身のSSIDを知らせるための電波を止めて、SSIDリストから参照できないようにする機能のことを指します。SSIDステルスの目的は、他の機器や第三者があなたのSSIDを見えないように非表示にすることです。

SSIDステルスのメリット・デメリット

機能を有効にすることで、他人から自分のWi-Fiを発見されにくくなるのが、SSIDステルスのメリットです。SSIDステルスの恩恵を享受すれば、たとえばマンションやアパートなどに住んでいる場合、隣に住んでいる人たちがあなたのWi-Fiネットワークを利用できないようになります。

SSIDステルスのデメリットとしては、この機能を有効にすると、一部のデバイスが使用できなくなることです。過去に、Windows XPでSSIDステルス機能を有効にすると、ネットワークに接続できないという問題が発生したり、他のネットワークに接続されたりしたケースがあります。また、AndroidでもWindowsと同様の問題や、Wi-FiでSSIDステルスを設定して接続を試みると「圏外」と表示される問題が発生しています。

さらに、SSIDステルスを利用する前に確認しておきたい注意事項があります。それは、あなたが使用する端末がSSIDステルスを有効にするように設定されている場合、そのSSIDを持つアクセスポイントに接続されていないときには、常にステルス用のSSIDを探してしまうという特徴です。この特徴を把握していないと、外出時にその端末を使用すると、自宅の無線LANルーターのSSIDにまつわる情報を他人に知られてしまうリスクが生じる可能性があります。

SSIDステルスは、根本的にセキュリティを強化してくれるものではありませんが、セキュリティ対策として一定の効果があります。メリットとデメリットを理解した上で使用するようにしましょう。

SSIDステルスの設定と接続方法

ここからは、Wi-FiルーターでSSIDステルスを利用するための設定方法と、パソコンやスマートフォンから接続する方法について解説します。

SSIDブロードキャストを無効にするには?

ほとんどのルーターでは、あらかじめSSIDブロードキャスト(ビーコン信号を周辺に発信する機能)が有効になっています。SSIDブロードキャストを無効にするには、以下の手順にしたがってルーターの設定を変更してください。

1. ルーターの設定画面を開き、ルーターまたは取扱説明書に記載されているルーターのIPを入力します。設定画面を開く方法はルーターの種類によって異なるので、取扱説明書を見て確認しましょう。

2. ユーザー名とパスワードを入力します(デフォルト値のままになっている場合は、この機会に変更しましょう)。

3. Wi-Fi/無線LANの設定を探し、SSIDステルスのオン・オフでSSIDブロードキャストの有効・無効を切り替えます。

Windowsでの接続方法

1. パソコンのWi-Fi(無線LAN)機能をオンにします。コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」と進みます。

2. 「新しい接続またはネットワークのセットアップ」を選択して、「イヤレスネットワークに手動で接続します」を選び、「次へ」をクリック。

3. 追加するワイヤレスネットワークの情報を入力するダイアログボックスが表示されるので、「ネットワーク名」の欄にはSSID、「セキュリティキー」の欄には暗号化キーを入力します。

4. 問題なく接続が完了すると、「正常に(入力したSSID)を追加しました。」というメッセージが表示されます。

iPhoneでの接続方法

1. 「設定」→ 「Wi-Fi」と進んで、Wi-Fiをオンにします。

2. 「他のネットワーク」の一番下にある「その他」をタップ。

3. 「名前」の欄にSSIDを入力し、「セキュリティ」をタップして種類を選択、「パスワード」の欄にルーターのパスワードを入力すると、接続が完了します。

Androidでの接続方法

1. 「設定」→「Wi-Fi」と進み、「+ネットワークの追加」をタップ。

2. 「ネットワーク名」の欄にSSIDを入力し、画面下の「詳細設定」を選択します。

3. 非公開ネットワークの項目で「はい」を選択し、「セキュリティ」の種類を選び、「パスワード」を入力すると、接続が完了します。

ネットワークを適切に保護する方法

SSIDステルスを有効にすると、経験の浅いハッカーや第三者からは見えなくなる可能性がありますが、経験を積んで高度な知識を持っているハッカーに対してはほとんど効果がありません。

Wi-Fiネットワークのセキュリティは、認証と暗号化に依存します。SSIDステルス機能だけではどちらも提供してくれません。Wi-Fiルーターのセキュリティを確保するには、Wi-FiルーターにVPNを導入することを検討しましょう。さらに、適切なWPA/WPA2のパスワードを設定することも安全性を確保するのに有効です。パスワードは強力なものを作成するようにしましょう。

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