日本人はネット上の「自分」を消したいと思っているのか?
どれくらいの日本人が、インターネットから「自分」を消したいと考えているのでしょうか?ユーザーがプライバシーやサイバーセキュリティの脅威を意識するようになるにつれ、ネット上の存在をできるだけ消すことが良いことだと理解する人も出てきています。この記事では、それを証明する日本のインターネットユーザーに関する統計を紹介します。
NordVPNによる新しいアンケート調査から、日本のインターネットユーザーに関する興味深い統計が明らかになりました。新しい調査によると、日本人の10人に7人(70%)が、できることならインターネット上の「自分」を削除したいと回答していたことがわかりました。52%が「インターネットに自分の名前を載せる理由はない」と答え、44%が「企業や第三者が自分のデータを有利に収集するため、利用されていると感じる」と回答しています。
日本人はネット上のどんな情報を消したいのか?
ほとんどの日本人にとって、インターネットは日々の生活になくてはならない存在です。では、なぜインターネットから「自分」を消したいと思う人が多いのでしょうか?ここからは、調査結果を詳しく見ていきましょう。
日本のネットユーザー1,000人を対象にした調査によると、42%が「個人の金融情報は、インターネットから最も削除されるべき」と回答しています。その他、日本人がインターネットから削除してほしい情報は以下の通りです。
- 21% – 見栄えの悪い写真/動画
- 14% – 恥ずかしい瞬間
- 17% – 以前の職歴
- 13% – 昔のマッチングアプリ/SNSのプロフィール
以下にその他の調査結果を紹介します。
このアンケート調査では、インターネットから削除してほしいデータについてだけでなく、他の人についてどのようなデータを入手したいかについても尋ねました。
「もしネット上で公開されているとしたら、知り合いのことで一番知りたい情報は何ですか?」という質問は、特定のタイプのデータが、好奇心旺盛な友人や同僚に狙われる可能性があることを理解するのに役立ちます。
また、日本人にとって、プライバシーとセキュリティがどれほどの価値を持つものであるかということも興味深い点です。ネット上で匿名性を保つためにお金を払うと答えた回答者のうち、16%が「14,000円までなら支払う」と回答していることがわかりました。さらに、5%が「14,001円〜70,000円の間」、2%が「70,001円〜140,000円の間」であれば、お金を支払ってでも匿名にしたいと回答しています。
データが意味すること
このデータから、人々はオンラインでのプライバシーとセキュリティの重要性を理解し始めていることがわかります。ここからは、オンラインを安全に、そしてプライベートに過ごすためのいくつかのヒントをご紹介します。
- 情報共有は控えめに:オンライン上で共有する情報に気をつけましょう。SNSでは、友人や家族だけがあなたの投稿を見ることができるように設定しましょう。また、すべての写真を共有する必要があるかどうか、共有する前に考えてみてください。食事しながら直接話したほうがいい話もあるかもしれません。
- VPNを利用する:VPN(仮想プライベートネットワーク)は、トラフィックが悪意のある第三者によって監視されないように、プライベートな状態を維持する仕組みです。VPNプロバイダーは複数ありますが、NordVPNをおすすめします。
- 強力でユニークなパスワードを使用する:パスワードは長ければ長いほど良いとされています。ですが、長くて複雑なパスワードを覚えるには限界があるでしょう。さらに、セキュリティの観点から、利用するサイトごとに異なるパスワードを設定する必要があります。これにより、ひとつのサイトが侵害された際に、残りのサイトが危険に晒されることを防ぐことができます。NordPassのようなパスワードマネージャーを使用して、すべてのパスワードを厳重に管理することをおすすめします。
- 悪質な企業を排除する:データブローカーと呼ばれる悪質な企業は、消費者データを収集し、他の組織に販売します。彼らはその後、巨大なデータベースをコンパイルし、第三者にそれらを販売しています。Incogniのようなサービスを利用して、データブローカーから個人情報を保護しましょう。