Androidスマホのセーフモードとは?有効化・無効化の方法を解説
Androidのセーフモードは、Androidスマホにインストールされているアプリを起動せずに、初期状態のまま使用できるモードのこと。インストール済みのサードパーティ製アプリに起因する問題を解決するのに役立ちます。この記事では、Androidセーフモードとは何か、その仕組みと目的、セーフモード解除・起動方法、セーフモードが解除できないときの対処法について解説します。
目次
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Androidのセーフモードとは?
Androidスマホのセーフモードとは、お使いのAndroidスマホを一時的に初期状態にして起動できるモードです。Androidのセーフモードを起動すれば、画面下に「セーフモード」という文字が表示され、スマホ出荷時にインストールされているデフォルトのアプリのみが読み込まれ、自分でインストールしたアプリやウィジェットは無効化されます。
Androidのセーフモードを有効にすることで、スマホに不具合が発生した際に、Androidの安全性を保ちつつ、原因を確実に特定することができます。また、スマホ乗っ取りの確認方法としても有効です。
たとえば、Androidスマホをセーフモードで起動し、スマホが正常に動作する場合は、スマホにインストールされているアプリなどが原因で不具合が発生している可能性が高いと判断できます。一方、セーフモード起動後もスマホの動作がおかしい場合は、システムファイルやハードウェアの不具合と考えられます。
以下の状態になった場合は、Androidのセーフモードを起動し、不具合の原因を調査することをおすすめします。
- スマートフォンのバッテリーの消耗が激しく、その原因がわからない場合
- アプリの使用中に、自動的に終了してしまう場合
- アプリが何の説明もなくクラッシュする場合
セーフモードの起動に加えて、必要なファイルをバックアップしておくことも、トラブルを回避するための賢明な判断です。不具合の原因となっているアプリに心当たりがある場合は、アンインストールするなどして対処しましょう。最近スマホの不具合が発生したようであれば、最近インストールしたアプリケーションの可能性があるため、直ちにアンインストールしてください。
Androidセーフモードの注意点
前述の通り、Androidのセーフモードを起動すると、自分でスマホにインストールしたすべてのアプリが一時的に無効になり、システムによってあらかじめ定義されたアプリのみが読み込まれます。そのため、Androidをセーフモードで起動すると、WhatsAppやFacebook、LinkedIn、Instagramなどのアプリにはアクセスできなくなるので注意しましょう。
また、セーフモードを起動して解除すると、アプリなどのデータ自体は後から復元できますが、まれにウィジェットの設定がリセットされたり、アプリの並び順が変わったりすることがあります。セーフモード起動前のスマホの状態に戻したい場合は、セーフモードでAndroidスマホを起動する前に、スマホ画面のスクリーンショットを撮っておきましょう。そうすれば、後で設定を復元するときに見返すことができます。
また、セーフモードで起動すると、自動的に機内モードがオンになります。セーフモード使用時にWi-Fi、Bluetooth、モバイル通信が必要な場合は、機内モードをオフにしてください。
Androidでセーフモードを起動する方法4選
セーフモードでスマートフォンを再起動する方法は、スマホの機種やOSバージョンにより異なる場合があります。セーフモードを起動するための詳細な手順は、お使いのAndroid端末によって異なる場合があるため、お使いの機種のオンラインマニュアルやサポートサイトをご参照ください。
ここからは、セーフモードを起動するための代表的な4つの方法を紹介します。
方法1: 電源オフからセーフモードを起動する場合
- スマホの「電源」ボタンを長押しする。
- 画面上に「電源を切る」または「再起動」の選択肢が表示されたら、「電源を切る」を長押しする。
- セーフモードの説明が表示されたら「OK」を選択する。
方法2:電源オフ+音量小ボタンでセーフモードを起動する場合
- スマートフォンの電源を完全に切る。
- 「電源」ボタンと「音量小」ボタンを同時に長押しする。
- セーフモードの説明が表示されたら「OK」を選択する。
方法3: 音量小ボタンでセーフモードを起動する場合
- スマートフォンの電源を完全に切る。
- メーカーのブランドロゴが表示されるまで「電源」ボタンを長押しする。
- ロゴが表示されたら「電源」ボタンを離し、「音量小」ボタンを長押しする。
- 携帯電話が起動し終わるまで、「音量小」ボタンを押し続ける。
方法4: 電源オフ+音量大ボタンでセーフモードを起動する場合
- スマートフォンの電源を完全に切る。
- メーカーのブランドロゴが表示されるまで「電源」ボタンと「音量大」ボタンを同時に長押しする。
- ロゴが表示されたら「電源」ボタンを離し、「音量大」ボタンを長押しする。
- リカバリーモードに入ったら、一番下にある「Safe mode」を選択する。
Android端末でセーフモードを解除する方法
気づかないうちにセーフモードが有効になっていて、解除したい場合もあるかもしれません。Androidスマホでセーフモードを解除するには、以下の簡単な2つのステップを踏むだけです。
- シャットダウンと再起動のオプションが画面に表示されるまで、携帯電話の「電源」ボタンを長押しします。
- 「再起動」をタップします。
- 再起動すると、Androidセーフモードが解除され、OSが正常に読み込まれるようになります。
Androidセーフモードが、再起動しても解除できない場合は、操作が間違っているか、システムやスマホ本体に問題がある可能性があります。誤操作がなく、原因不明の不具合が生じている場合は、強制再起動をお試しください。一時的な不具合であれば、強制再起動で解消される場合があります。
Androidのセーフモードが起動しない場合の対処法
スマホ画面がフリーズしたり、ボタンが故障して反応しなくなったりして、セーフモードが起動できない可能性が考えられます。
スマホ画面がフリーズしている場合は、端末の強制再起動が効果的です。強制再起動を試して、状況が改善されるかどうかチェックしましょう。
ボタンに不具合があり反応しない場合は、別のセーフモード起動方法を試してみてください。機種によっては、セーフモードの起動方法が何パターンかあるので、反応の良いボタンを使ってセーフモードを起動できるかお試しください。ボタンが反応しない場合は、最終的にボタンを修理することをおすすめします。
Androidセーフモードの起動が有効な状況
スマートフォンの不具合の原因を特定するAndroidセーフモードは、次のような症状が出ている場合に有効です。
- スマホがフリーズし続ける&動作が遅い:スマホが頻繁にフリーズしたり、動作が極端に遅かったりする場合は、Androidのセーフモードを試すべきというサインなのかもしれません。
- スマホが勝手に再起動する:スマホのフリーズ同様、端末が勝手に再起動する場合は、スマホに異常があることを示しています。Androidセーフモードを起動し、原因を特定しましょう。
- アプリがクラッシュし続ける:スマホ本体だけではなく、利用中のアプリも注意深く観察しましょう。普段使っているアプリが頻繁にクラッシュする場合は、何らかの不具合が生じている可能性があるため、Androidセーフモードを起動して調べましょう。
- Android OSのアップデートがうまくいかない:OSのアップデートがうまくいかない場合、Androidのアップデートファイルをダウンロードする際、接続障害が発生している可能性があります。この場合も、Androidセーフモードを起動することで、システムを再起動してエラーを修正し、再び安全にアップデートできるようになります。
- Android OS がウイルスやマルウェアに感染している疑いがある:コンピュータウイルスやマルウェアに感染したら、情報漏えいの危険を伴うため、セーフモードを有効にして、ファイルとスマホを保護する必要があります。
ウイルスやマルウェアの感染を防ぐには、お使いのAndroidスマホに、脅威対策Proのようなマルウェア対策アプリを導入したり、VPNを導入したりして、安全にスマホでインターネットを利用しましょう。