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【2024年版】オンラインゲームに最適なDNSサーバーについて解説

DNSは、パソコンやスマホなどお使いのデバイスでインターネット通信を行なう際にデバイスとサーバー間におけるデータを送受信する際の重要なデータベースシステムで、現代におけるインターネット通信の基盤を形成しています。応答速度が速いDNSサーバーに接続できるか次第で、通信速度が大幅に変わります。この記事では、オンラインゲームに最適なDNSサーバーをはじめ、DNS設定方法やメリット、注意点について詳しく解説します。

2023年12月11日

読み時間:1 分

man using dns server

DNSとは?

DNSとは、「Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)」の略で、インターネット通信を行なう際にIPアドレスとURLを紐づける役割を担うシステムです。インターネット上でウェブサイトと通信する際、IPアドレスと呼ばれる数字の羅列を使用します。 IPアドレスにはいくつか種類 があり、私達人間は毎回それらの数字を全て記憶するのは非常に難しいので、代わりに DNSの仕組み のおかげで、「google.com」のような形のドメイン、またはURLに変換してくれるというわけです。

具体的には、まずウェブサイトを閲覧する際は、接続先のサーバーのIPアドレスが必要ですが、デバイスはそれがどこにあるのか知りません。そこでデバイスは、割り当てられたDNSサーバーにDNSリクエストを送信することで、DNSサーバーは合致するドメイン名とIPアドレスを探し出し、その情報をデバイスに送り返します。

このようにデータ通信がDNSサーバーを経由する際にIPアドレスとURLを自動的に照らし合わせてくれるおかげでウェブサイトの閲覧が実現します。DNSサーバーは、オンライン上の様々な情報を格納している電話帳のようなものと思ってもらえるとわかりやすいかと思います。

オンラインゲーム向けにおすすめのDNSサーバー

オンラインゲームをする多くの人は、ISPから割り当てられたDNSサーバーを使用していますが、必ずしもこれが最適だとは限りません。通信速度が遅かったり、ユーザーのオンライン上での行動をISPに知られてしまう可能性があります。しかし、DNSサービスの中には、オンラインゲーム中の適正な速度が保たれ、プライバシーやセキュリティ面の安全性を提供しているプロバイダーも存在します。こちらでは、オンラインゲームをする際に最適なおすすめのDNSサーバーをいくつか紹介します。

1. Cloudflare

プライマリDNS(優先DNS):1.1.1.1

セカンダリDNS(代替DNS):1.0.0.1

Cloudflareは、最も速度が速く、無料パブリックDNSサービスのひとつで、できるだけお金をかけずにゲームを楽しみたいユーザーに最適といえます。速度に加えて、DNSサーバーに対する DDoS(分散型サービス拒否)攻撃から保護する だけでなく、DNSに対してよく使用される攻撃手法であるDNSスプーフィングを防ぐ、プライバシーを保護する機能が付属しています。

また、悪質なリンクなどDNSサーバーに直接関与しない脅威に対する特別な保護を提供していないのは、今回のリストの他のDNSプロバイダーとは異なる点です。普段からISPが提供しているDNSサーバーの速度が気になる方は、Cloudflareを使用してみるのもよいかもしれません。

2. Googleパブリック DNS

プライマリDNS(優先DNS):8.8.8.8

セカンダリDNS(代替DNS):8.8.4.4

Googleが提供しているパブリックDNSサーバーは、世界中のどの地域からでも自由にサーバーを選択し、使用できます。上記で紹介したCloudflareと同様、GoogleパブリックDNSは高速、かつ無料で使用することができ、DDoS攻撃やDNSスプーフィングなどオンライン上の脅威から保護します。

ただし、Googleは自分達のプライバシー規約に従ってDNSデータを使用できるという点は、プライバシーを重視する個人にとっては悩ましい問題といえます。また、カスタマーサポートが限定的なため、仮にもし問題が起きた場合は、ゲームに影響を及ぼしてしまう可能性があります。

3. Quad9

プライマリDNS(優先DNS):9.9.9.9

セカンダリDNS(代替DNS):149.112.112.112

数ある無料のDNSサービスの中でも、セキュリティ面で優れているのはQuad9です。危険なDDoS攻撃やDNSスプーフィングからDNSサーバーを保護するのに加え、危険なウェブサイトをリアルタイムにブロックするリストがあるので、 フィッシングメール のリンクを無意識にクリックしてしまうなど、ユーザーがオンライン上の罠にはまるのを防ぎます。

唯一の欠点は、Quad9の無料DNSサーバーは、上記で紹介したCloudflareやGoogleパブリックDNSよりも速度が少し遅い点です。そして、前述したように不審なウェブサイトへのアクセスを阻止するので、もしもアクセスしたいページやゲームがブロックリストに載っている場合は、アクセスすることができません。

4. NextDNS

プライマリDNS(優先DNS): 45.90.28.190

セカンダリDNS(代替DNS): 45.90.30.190

NextDNSは、基本的に有料DNSサービスですが、無料オプション(月間300,000 DNSクエリ)も提供しています。そして、NextDNSは多くの追加機能を備えています。リアルタイムに分析し、危険なウェブサイトへのアクセスを遮断し、広告やウェブトラッカーをブロックし、ユーザーのデバイスを子供達が使用する際に保護できるカスタムブロックリストが兼ね備えています。

ただし、無料オプションは一度制限に達してしまうと、NextDNSはまだDNSリクエストを処理しますが、全ての追加機能を利用できなくなります。さらにはこれらのセキュリティオプションにはメリットがある反面、デメリットもあるので使用する際は注意しましょう。

5. OpenDNS

プライマリDNS: 208.67.222.222

セカンダリDNS: 67.220.220

OpenDNSは、世界中で9000万人以上のユーザーに使用されているインターネットナビゲーションとセキュリティ面において世界有数のプロバイダーです。OpenDNSをコンピュータがネットワーク接続の際に優先的に接続するDNSサーバーとして登録することで、OpenDNSによる名前解決を利用できるようになります。OpenDNSを使用するメリットは、大規模なキャッシュデータによる応答が速く、ドメイン名の誤入力を自動で訂正する機能があります。

さらには、OpenDNSFamilyShieldと呼ばれるアダルトコンテンツをブロックできるDNSサーバーを提供しているほか、グローバルデータウェアハウスがあることでネットワークとデータセンター間のデータルートを短縮し、インターネットアクセスをさらに高速化することを可能にしています。

6. NordVPN

プライマリDNS (優先DNS): 103.86.96.100

セカンダリDNS (代替DNS): 103.86.99.100

NordVPNは、安全性の高い独自のDNSサーバーを運営しており、NordVPNが提供しているパブリックDNSサーバー上で、上記のプライマリとセカンダリサーバーを自由に使用することができます。NordVPNのプライベートDNSサーバーは、NordVPNでサブスクリプション契約しているユーザーであれば、NordVPNのアプリからアクセスできます。

NordVPNのDNSサーバーの速度はこのリストの中でもトップレベルの速さで、DNSを狙うさまざまな脅威からも保護します。NordVPNのDNSサーバーは、通常のデフォルトの状態ではDNSクエリをフィルタリングしませんが、 脅威対策機能 ではDNSフィルターを提供しているので、必要に応じて使用することができるのも大きな魅力です。脅威対策Proの場合は、DNSフィルタリングではなく、ウェブサイトとURLをスキャンして、安全でない場合はブロックすることで危険なサイトから守ります。

また、NordVPNのアプリは、 SmartPlay機能 の一部として、リクエストしたページがお住まいの地域で利用できない場合、DNSクエリを他のDNSサーバーにリダイレクトする技術であるスマートDNSを提供しています。SmartPlayは、海外旅行中でもお気に入りのコンテンツに安全にアクセスすることができる便利な機能です。

DNSサーバーの設定はゲームにどう影響するのか?

DNSサーバーの設定は、ゲームにどのような影響を与えるのでしょうか?ここでは、DNSがゲームに与える影響やDNSの設定を変更した場合などについて紹介します。

私達がゲームを行なう際に経験するいくつかの問題はDNSの影響によるものです。たとえば、高速なDNSサーバーに接続することで回線速度は速くなるので、ゲームニュースサイトなどウェブサイトの各ページの読み込みも速くなります。また、MODと呼ばれる新しいゲームやユーザー個人が改造したゲーム、またはクランのウェブサイトが以前のDNSのブロックリストにあった場合でも、DNSサーバーを変更することでそれらのゲームやウェブサイトにアクセス可能になります。

また、エラーが理由で接続できなくなっていたゲームも、DNSの設定を変更することでエラーを解消することができ、接続できるようになります。もちろん、接続するDNSサービスを変更した場合でも、ゲームを起動時に他のプレイヤーに新しいサーバーが表示されることはなく、DNSはゲーム内のレイテンシーにも影響を与えません。

もし、インターネットが遅いと感じた場合、より性能の高いDNSを使用することができるGoogleパブリックDNSへの変更をおすすめします。DNSサーバーを自動取得から「8.8.8.8」と「8.8.4.4」にするだけで使用可能です。

DNS以外にゲーム体験に影響を与えるものは?

上記ではDNSの設定がゲームを行なう際に与える影響についての例を紹介しました。ゲーム体験は多くの要因に左右されますが、ここではゲーム体験の際にDNS以外に影響を与えるものについてまとめましたので紹介します。

  • インターネット接続: 多くゲームは、プレイヤーのステータスや位置に関するデータを共有するだけなので、通信麺でそこまで多くの負荷はかかりませんが、やはり安定した接続は必要です。インターネット回線が繋がりにくかったり、定期的にサーバーがダウンしたりすると、ゲーム内での対戦相手に攻撃されたり、サーバーから完全に追い出される可能性も否定できません。また、VPN(仮想プライベートネットワーク)に接続する場合は、スムーズなゲーム体験を実現できる信頼性の高い ゲーム用VPN を選ぶようにしましょう。
  • ゲームのサーバーまでの距離: ゲーム中のユーザーのデータは、すぐに反映されるわけではありません。流れとしてはまず、ユーザーのデータがゲームサーバーに届いた後、サーバーはユーザーのデバイスにゲームの状態に関する最新情報を伝えます。ゲームサーバーの位置が物理的に遠ければ遠いほど、データの移動時間が長くなり、途中でパケットが失われてしまう可能性が高くなります。
  • Wi-Fi接続: Wi-Fiの電波の強さは、ルーターまでの距離や障害物によって大きく変わり、別の部屋に移動してドアを閉めるだけでも大きな影響があります。ストレスなく、ゲームを楽しむためにはWi-Fiルーターの近くにいる、もしくはWi-Fiを使用せずに有線ケーブルをゲーム機器に直接接続するほうが確実といえます。
  • ネットワークの混雑: 一般的にインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、ユーザーが接続可能な速度を「最大X Mbps/Gbps」と宣伝しており、一度に多くの人が接続すればするほど、利用できる帯域幅は少なくなります。たとえ自分が意図していなくても近所の他の家庭と接続を共有してしまっていて、ネットワークが混雑して繋がりにくい場合もあります。ストレスなくゲームを楽しむためには始める前にネットワーク接続状態を確認したり、回線が込み合う時間帯は避けて遊びましょう。

DNSの変更方法について

ここでは、DNSを変更する方法について解説します。

DNSサーバーの変更は、デバイスでDNSを設定する際に新しいサーバーのアドレスを入力するだけととても簡単です。ただ、DNS設定がどこにあるかを見つけることが厄介です。デフォルトでは、ISPから割り当てられたDNSサーバーを使用するように設定されているので初めからオンライン体験が制限されている可能性があります。

最近のゲーム機では、DNSを自由に変更することができますが、古いゲーム機はDNSのカスタム機能はありません。しかし、接続するルーターでDNSを変更することで、ゲーム機に新しいDNSアドレスを使用することは可能です。

PS4とPS5でDNSを設定する方法

以下は、PS4でDNSを変更する方法です。

  1. 1.PS4のホーム画面で「設定」から「ネットワーク」を選択します。
  2. 2.インターネット接続を設定する」を選択します。
  3. 3.インターネット接続の種類リストから接続先を選びます。
  4. 4.インターネット接続の設定方法を尋ねられた場合は「カスタム」を選択します。
  5. 5.IPアドレス設定」で「自動」を選択します。
  6. 6.DHCPホスト名」は「指定しない」を選択します。
  7. 7.DNS設定」画面で、「手動」を選択します。
  8. 8.プライマリDNSサーバーとセカンダリDNSサーバーを入力します。
  9. 9.MTU設定」画面で「自動」を選択します。
  10. 10.プロキシサーバー」で「使用しない」を選択します。
  11. 11.最後にインターネットに接続できているかを試し、接続できれば完了です。

以下は、PS5でDNSを変更する方法です。

  1. 1.PS5のホーム画面で「設定」から「ネットワーク」を選択します。
  2. 2.設定」を選択し、「インターネット接続を設定する」を選択します。
  3. 3.詳細設定」画面で、「DNS設定」を「手動」に設定します。
  4. 4.プライマリDNSとセカンダリDNSサーバーの詳細を入力し、画面左下の「OK」を選択します。
  5. 5.最後にPS5にインターネット接続できたら完了です。

まとめ

今回紹介したDNSサーバーは、どれも誰でも使用することができ、ISPが提供するDNSよりも優れているといえます。どのDNSサーバーがいいかどうかは、物理的な場所、セキュリティ、予算など、ユーザーそれぞれが求める条件や使い勝手によって異なります。ゲームをする際、DNSサーバーに速度と安定性を求める場合は、他社ほど多くのセキュリティ機能は期待できませんがCloudflareがおすすめです。

また、DNSを変更することで物理的に近いDNSサーバーに変更するとより快適にゲームを楽しむことができ、ノーログポリシーなどを採用している信頼性の高いサービスのDNSに切り替えることでゲーム中のプライバシーを保護することができます。さらにDNSサーバーを変更することでこれらウェブサイトのブロックを解除することができます。特にps4やps5でゲームを楽しむ際はDNS設定の変更をおすすめします。

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Nozomi Nishimura

西村望美は、テクノロジーとオンラインプライバシーについて学ぶことを楽しんでいるライターです。サイバーセキュリティについて、わかりやすく説明することをモットーに、知識を共有しています。