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子どもの安全を守る!親子で身につけたいインターネットリテラシー

子どもたちのインターネット利用が加速度的に広がるなか、保護者の多くが安全な使用方法について不安を抱えています。保護者のインターネットリテラシーの習得と適切な管理体制の構築が、子どもたちをトラブルから守るうえで重要な鍵となります。今回の記事では、「子どものインターネット利用の現状」「トラブル事例」「リテラシーの身につけ方」をまとめました。まずは保護者自身がインターネットリテラシーを高め、子どもと一緒に学んでいく姿勢を持ちましょう。

2025年6月27日

読み時間:8 分

親子で学ぶインターネットリテラシー

若年層のインターネット利用動向

2025年現在、スマートフォンの普及により、若年層のインターネット利用は急速に拡大しています。こども家庭庁の調査(株式会社教育ネット「ネット利用における実態調査」2022年4月〜2023年2月実施)によると、子どもが自分専用のスマートフォンを使用する割合は以下のとおりでした。

学年

スマートフォンの使用割合

小学生

42.9%

中学生

78.7%

高校生

97.4%

若年層のインターネット利用機器は、スマートフォンを筆頭にタブレットや携帯ゲーム機など多岐にわたります。また、年齢が上がるとともにインターネットの利用率も高くなる傾向があることがわかりました。

年齢

インターネットの利用率

2歳

約60%

5歳

約80%

12歳以上

約99%

なぜインターネット利用の低年齢化が進んでいるのか?

なぜインターネット利用の低年齢化が進んでいるのかについて、以下のポイントから解説します。

なぜインターネット

インターネット利用の低年齢化が進んでいる背景を読み解き、どのような対策が求められるのか検討しましょう。

デジタルデバイスの普及

日本の家庭における一人あたりのモバイルデバイス保有率は以下のようになっており、デジタルデバイスが生活に密着していることがわかります。

デバイス

モバイルデバイス保有率

スマートフォン

90.6%

タブレット

33.8%

デジタルデバイスの家庭内普及により、小学生・中学生など若年層のスマートフォン所有率は年々、増加傾向にあります。小学生のスマートフォン所持率の推移を、以下の表にまとめました。

年度

所持率

令和元年度

49.8%

令和2年度

53.1%

令和3年度

53.4%

令和4年度

59.5%

令和5年度

62.5%

子育てにおけるデジタル活用の普及

小学校に入学する前の未就学児のデジタルデバイス利用は、写真や動画の閲覧を主な目的として広がりを見せています。保護者の53.7%が子どもの機嫌改善のため、40.4%が自身の時間確保のために活用しているのが実態です(子どもたちのインターネット利用について考える研究会「未就学児の生活習慣とインターネット利用に関する保護者意識調査」2016年10月実施)。

また、デジタルデバイスは知育アプリを利用したり教育コンテンツを視聴したりするための子育ての補助ツールとして、学習支援の役割も担っています。3歳以上の未就学児が保護者と一緒に動画を見たり、写真を撮影したりする活動は増加傾向にあるのが現状です。

コロナ禍

コロナ禍で小学生の在宅時間は一日あたり約50分増加し、インターネット利用時間も10分以上延びて1時間近くにまで達しています(子どもの生活者調査「Kids/ex」2018~2020年実施/東京50km圏の小学生対象)。外出自粛による在宅時間の増加が、インターネット利用の低年齢化を加速させる要因となりました。

休校期間中のオンライン授業の実施により、タブレットの利用率は2019年から2020年にかけて約8ポイント増加しています。くわえて、自治体によるデバイスの貸し出しや学習塾のオンライン化も、デジタル機器の普及を後押ししました。

保護者の意識も変化し、子どものインターネット利用に対して肯定的な考えが2018年から2020年にかけて約10ポイント増加しています。

子どものインターネットトラブル例

保護者の35.4%が子どものインターネット利用に伴うトラブルを経験しており、さまざまな課題が浮き彫りとなっています。子どものインターネットトラブルの主な事例は、以下のとおりです。

子どものインターネットトラブル例

どのようなトラブルの事例があるのかを把握し、可能な限り回避できるように対策を講じましょう。

SNSトラブルに遭う

SNSでの子どもの被害は年々深刻化しており、2022年には1,732人の子どもが性的被害に遭っています(警察庁「治安に関するアンケート調査」2022年10月実施)。SNSで出会った人から誘い出され、性的被害に遭ったり誘拐などの重大な犯罪に巻き込まれたりする事例が後を絶ちません。

中学生や高校生の被害が多く報告されており、個人情報を悪用されて嫌がらせやストーカーに遭うケースも発生しています。また、SNS上での誹謗中傷やいじめにより、被害を受けた子どもが不登校になるなどの深刻な事態も起きているのです。

親の知らない間に課金している

子どもの課金トラブルは年々増加しており、2022年度には国民生活センターに4,024件の相談が寄せられ、平均課金額は約33万円でした。無料と表示されていてもアイテム購入やレベルアップのために有料サイトへ誘導され、高額な課金が発生する事例が多発しています。

小学生は無意識に課金する場合が多い一方、中高生については意図的に保護者のクレジットカードを使用するケースも報告されています。もっとも深刻なリスクは、悪質なサイトを通じて親のクレジットカード情報が流出し、不正利用されることです。

犯罪や詐欺に巻き込まれる

インターネットを通じた詐欺被害は、子どもが被害者にも加害者にもなり得る深刻な問題となっています。

日本財団ジャーナル取材記事(2023年3月6日掲載)によるとSNSなどで出会った人から「簡単に稼げるバイト」と誘われ、振り込め詐欺に受け子として加担してしまう事例が増加傾向にあります。少年による特殊詐欺の検挙数のうち約73%が受け子・出し子などであり、犯罪グループは子どもを使い捨ての存在として利用しています(警察庁 組織犯罪対策第二課・生活安全企画課「令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について」より)。

たとえば、以下のような事例が報告されています。

  • 女子中学生のPayPayアカウントが乗っ取られてチケット詐欺に悪用される
  • 闇バイトに誘われて個人情報を取られ、脅されて犯罪に加担せざるを得なくなる

誤った情報を信じてトラブルに巻き込まれる

インターネット上の誤った情報により、子どもたちが深刻なトラブルに巻き込まれる事例が増加しています。フェイクニュースには「人に教えたい」「意外だ」といった、思わずシェアしたくなる要素が組み込まれているのが特徴です。

くわえて、子どもたちは大人以上に素直に受け止めて信じてしまいやすいため、トラブルに巻き込まれる傾向にあります。たとえば、「コロナ関連の誤情報」「懸賞を装った個人情報の収集」「危険な裏技動画」などには注意が必要です。

著作権・肖像権の侵害に加担してしまう

子どものSNS利用シーンにおいては、知識不足による著作権や肖像権の侵害などの深刻な問題が増加しています。「アニメなどのキャラクター画像をアイコンに使用」「好きなタレントの写真を無断で投稿」などが代表例です。著作権侵害は10年以下の懲役・1,000万円以下の罰金・損害賠償請求などの対象となる可能性があります。

ほかにも、友人の写真や動画を許可なく投稿し、プライバシー権の侵害としてトラブルに発展するケースもあります。

有害コンテンツに触れてしまう

インターネット上の有害コンテンツへの接触は、子どもたちの心身の健全な発達を脅かす大きな問題です。

ダウンロードを促す危険なウェブサイトによって、子どもが興味本位でダウンロードし、ウイルスに感染する可能性が高まったり、有料サイトや詐欺サイトに誘導されたりする事例が報告されています。ほかに、「お申し込み完了」「9万9,850円です」といった突然の請求画面が表示されるワンクリック詐欺にも注意が必要です。

有害コンテンツから子どもを守るには、フィルタリングの導入やインターネット利用に関する家庭内でのルール作りが重要です。

インターネットリテラシーとは?

ベネッセ教育情報(2024年8月30日掲載)によると、「インターネットリテラシー」とは、インターネット上の情報を適切に見極め、発信するための基本的な力を指します。子どもにとってインターネット空間は、大都市の繁華街を一人で歩くような危険を伴う場所でもあります。

家庭でのインターネット利用率は小学4年生~6年生で93.3%、中学生で96.7%、高校生で97.7%に達します。また、小学4年生~6年生の4割以上がスマートフォンを所持しているため、早期のインターネットリテラシー教育が欠かせません。

子どものインターネットリテラシーを高めるための取り組み

子どものインターネットリテラシーを高めるためにできる取り組みは、以下のとおりです。

  • まずは親がリテラシーを身につける
  • 親子で一緒にインターネットを利用する時間を作る
  • 家庭内でインターネット利用のルールを決める

子どものインターネットリテラシーを高め、トラブルに巻き込まれる可能性を最小限に抑えましょう。

まずは親がリテラシーを身につける

親世代のインターネットリテラシーの欠如は、子どものインターネット利用における大きな課題です。親世代はPCやインターネットの発展とともに育ってきたため、具体的な危険性への対処法を学ぶ機会が少なかったのが実情です。

親の約半数がIT教育の不足による子どもの将来への不安を感じており、74.8%が子どもにITスキルを身につけてほしいと考えています(株式会社アークライン「子どものキャリアに関する親の意識調査」2024年1月19~22日実施/10代の子どもを持つ親111名対象)。しかし、そのためにはまず親自身がインターネットリテラシーを学び、子どもに適切な指導ができる知識を身につける必要があるでしょう。以下に、親が具体的な知識や対策を学ぶために参考になるウェブサイトをまとめました。子どもをインターネットの危険から守り、安心してデジタル社会に対応できるようサポートしましょう。

・ユニセフ・イノチェンティ イノチェンティ イノチェンティ研究所「インターネット上の子どもの安全 ―グローバルな挑戦と戦略―」

・内閣府「ネットの危険から子供を守るために」

親子で一緒にインターネットを利用する時間を作る

親子で一緒にインターネットを利用する時間を設けると、子どもは正しい使い方を自然に学んでいきます。とくに使いはじめの時期は、インターネットを適切に利用するための知識・技術・リテラシーを親子で身につける必要があります。

子どもの行動・判断力・インターネットの習熟度を見極めつつ、段階的に利用できるサービスの範囲を広げていく方法が効果的です。

家庭内でインターネット利用のルールを決める

家庭内でのインターネット利用ルールは、子どもの発達段階に応じて親子で話し合いながら決めていく必要があります。

「利用時間の制限」「フィルタリングの設定」など具体的なルールを設けると、子どもの健全なインターネット利用に効果的です。たとえば、「利用場所はリビングに限定」「夜10時以降の利用禁止」「個人情報の取り扱い制限」などといったルールが考えられます。

ルールは定期的に見直し、子どもの成長にあわせた調整も忘れずに行いましょう。

安全なインターネット利用のために親子で対策に取り組もう

小学生の62.5%がスマートフォンを所持するなど、デジタルデバイスの利用は子どもたちの日常となっています。そのため、SNSを通じた性的被害・課金トラブル・詐欺被害・有害コンテンツへの接触などさまざまな危険に注意が必要です。

著作権侵害やフェイクニュースの拡散などの問題も深刻化しており、早期のインターネットリテラシー教育が不可欠となっています。子どもとともに「ルール作り」「フィルタリング設定」などの具体的な対策を行い、安全なインターネット環境を整えましょう。

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Chihiro Sato

デジタルセキュリティに関心が高く、読者がオンラインで安全を守るための情報提供を行うライターです。プライバシー保護やインターネットの安全性に関する実用的なアドバイスを中心に執筆し、ユーザーがデジタルライフを守る手助けをしています。執筆の合間には、最新のテクノロジートレンドや新しい技術をチェックしています。