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フリーWi-Fi（ワイファイ）の危険性とは？回避する方法を解説

フリーWi-Fi（ワイファイ）は、便利で手軽に使える反面、ハッカーの標的となったり、接続するだけで個人情報が流出してしまったりするケースがあります。ほとんどのフリーWi-Fiは基本的なセキュリティ対策すらされていないため、多くの人が危険にさらされています。無料のWi-Fiスポットがセキュリティを保証していない場合、自分自身でセキュリティを確保しなければなりません。そこで今回は、フリーWi-Fiに潜む危険性と危険を回避する方法を紹介します。

Nozomi Nishimura

2023年3月18日

読み時間：1 分

フリーWi-Fi（ワイファイ）とは？

フリーWi-Fiとは、不特定多数の人々が無料で利用できるインターネット接続サービスのことを指します。通常、公共の場所（図書館や市役所など）や、交通機関（駅や空港など）、商業施設（ショッピングセンターやコンビニなど）、カフェ、ホテルなどで提供されており、利用者がスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を使用してインターネットにアクセスすることができます。

フリーWi-Fiは、「公衆無線LAN」や「無料Wi-Fiホットスポット」と呼ばれることもあり、一般的にアクセスポイントを設置することで提供されます。利用者は、端末のWi-Fi機能を使って、アクセスポイントに接続することで、インターネットを利用することができます。フリーWi-Fiが提供されている場所では、無料でWi-Fiが利用できることを知らせる看板が設置されていることが多いです。

フリーWi-Fiの種類

さまざまな場所で目にするフリーWi-Fiですが、提供する場所や提供者、提供するサービスなどによって、さまざまな種類があります。以下に代表的なフリーWi-Fiの種類をいくつか紹介します。

公共Wi-Fi

公共Wi-Fiは、公共の場所に設置されたアクセスポイントで提供される無料のWi-Fiサービスを指します。これらのネットワークは、カフェ、レストラン、空港、ホテル、公共交通機関などの場所で提供されています。一般的に、ネットワーク名やSSIDは「FREE Wi-Fi」など、目立つものが多いです。

コミュニティWi-Fi

コミュニティWi-Fiは、地域コミュニティや自治体などが公共の場で提供するWi-Fiネットワークのことを指します。これらのネットワークは、公共図書館、公園、地方自治体のオフィス、学校、コミュニティーセンターなどの場所で提供されることがあります。

コミュニティWi-Fiは、市民がインターネットにアクセスするための手段として非常に便利ですが、ネットワークの使用条件や利用時間などに制限がある場合があります。

多くの都市でコミュニティWi-Fiアクセスポイントの導入が進められており、観光時や防災時などに重宝されています。

ゲスト用Wi-Fi

ゲスト用Wi-Fiは、一般的にはカフェやホテル、レストラン、ショッピングモール、ヘアサロン、イベント会場など場所で、一時的に訪れる人々が利用するために提供されるWi-Fiネットワークのことを指します。

ゲスト用Wi-Fiは、出張や旅行で新しい場所を訪れた際にとても便利で、Wi-Fi提供者が設定したパスワードや認証情報を入力することアクセスできるようになっており、無料で利用することができます。

大型店舗では「フリーWi-Fi」が利用できることを知らせるステッカーが店内に貼られていることが多く、カフェやレストランではSSIDとパスワードを店内に掲示しているケースがあります。

広告付きフリーWi-Fi

広告付きフリーWi-Fiとは、企業や団体などがWi-Fi接続時に表示されるウェブページに広告を掲載することで、無料で利用できるフリーWi-Fiのことです。一般的に特定のイベントや場所で提供され、利用者は企業や団体の名前やロゴが表示されたポータルページを通じてアクセスできます。

ユーザーにとって、広告付きフリーWi-Fiは、有料のWi-Fiサービスのようにコストがかからない点が魅力ですが、広告が表示されるのが迷惑に感じるかもしれません。

携帯電話会社が提供するWi-Fiホットスポット

Wi-Fiホットスポットは、公共の場所に設置された高速インターネットを利用できる公衆無線LANアクセスポイントのことを指します。携帯電話会社と契約することで、フリーWi-Fiホットスポットが利用できます。また、Wi-Fiホットスポットに自動的に接続するアプリを提供している携帯電話会社もあります。

フリーWi-Fiを使用する危険性

フリーWi-Fiは、うまく利用すればデータ利用量の節約に繋がりますが、危険性も潜んでいます。サイバー犯罪者がフリーWi-Fiの脆弱なセキュリティを利用する目的を以下に紹介します。

なりすましアクセスポイント

なりすましアクセスポイントは、「悪魔の双子攻撃」とも呼ばれることがあり、正規のアクセスポイントに偽装した不正なアクセスポイントのことを指します。

このようなアクセスポイントは、サイバー犯罪者によって設置され、たとえば「Starbucks_WiFi_Free」のように、いかにも正規の公衆Wi-Fiに似せた名前になっていることが多いです。なりすましアクセスポイントによって、フィッシング攻撃が仕掛けられたり、個人情報や機密情報が盗まれたり、マルウェアに感染したりする危険性があります。

盗聴・覗き見（Wi-Fiスニッフィング）

暗号化されていないフリーWi-Fiを利用している場合、通信内容が暗号化されていないと、同じフリーWi-Fiに接続している第三者が、閲覧しているウェブサイトのURLや履歴、メールの内容などを容易に監視し、記録することができます。

また、サイバー犯罪者がフリーWi-Fiの通信を傍受している場合、偽サイトへの誘導やウイルス感染、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗み取る可能性があります。

マルウェア感染

安全でないフリーWi-Fi接続は、検出が困難なマルウェアを侵入させる可能性があります。お使いのデバイスがマルウェアに感染してしまうと、個人情報や機密情報が盗まれたり、他のネットワークやサーバーに侵入されたり、デバイスがハッキングされたり、すべての個人ファイルへのバックドアをハッカーに提供されたりする危険性があります。

中間者攻撃（MITM）

中間者攻撃（MITM）を目論むサイバー犯罪者は、あなたのデバイスとWi-Fiスポットとの接続の間に自分のデバイスを配置します。これにより、サイバー犯罪者はあなたのデバイスのアクティビティを目立たないように監視し、トラフィックをコントロールすることができます。そして偽サイトにリダイレクトさせ、個人情報や銀行口座情報を入力させることができます。

フリーWi-Fiの危険から守るセキュリティ対策

フリーWi-Fiを介してデバイスに侵入するハッカーを防ぐ主な方法は、自分自身で正しい情報を収集することです。直面する可能性のあるリスクを認識したら、それらを防ぐ方法についても調べることができます。ここでは、サイバー犯罪者から大切な情報を保護する方法をご紹介します。

無料Wi-Fiを不用意に使わない

人気のあるファストフード店やコーヒーチェーン店の公衆Wi-Fiネットワークを使用したい場合は、店員に正確な名前を尋ねるようにしてください。よく似た名前でも偽物のフリーWi-Fiが存在する可能性があります。

公衆Wi-Fiへの自動接続を無効にする

公衆Wi-Fiネットワークを定期的に利用する場合、自動的にWi-Fi（アクセスポイント）に接続するように設定されている可能性があります。この設定が有効になっていると、なりすましWi-Fiのアクセスポイントにも自動的に接続することがあるため、フリーWi-Fiへの自動接続を無効にしましょう。

暗号化されたフリーWi-Fiのみを利用する

暗号化されたフリーWi-Fiの利用は、セキュリティ対策のひとつとして非常に重要です。暗号化されたWi-Fi接続は、データを暗号化して送信するため、ハッカーやマルウェアによる盗聴を防ぐことができます。通常、暗号化されたWi-Fiネットワーク名の横には、鍵マークが表示されており、Wi-Fi接続を利用するには暗号化キーの入力が必要です。

HTTPS化されていないウェブサイトは避ける

フリーWi-Fi上でウェブブラウジングを際は、ウェブサイトのアドレスが「https://」で始まるサイトのみにアクセスしましょう。httpsで始まるサイトへのアクセスは HTTPS通信と呼ばれ、スマホ・パソコンなどの端末とサーバーの間での通信が暗号化されます。最近は多くのウェブサイトがHTTPS化されていますが、まだ「 http 」で始まるサイトも存在するので注意してください。

機密情報（ネット銀行、メール、ネットショップなど）へのアクセスを避ける

フリーWi-Fiに接続しているときは、機密性の高い情報があるアカウントにアクセスしないようにしましょう。ハッカーがそのネットワークを監視している場合、情報が盗まれる可能性があります。

VPNを利用する

フリーWi-Fiに接続する際にセキュリティを強化してくれるのがVPN（仮想プライベートネットワーク）です。VPNを利用することで、インターネット上でのデータ通信を暗号化することができるので、フリーWi-Fiネットワークを利用している場合でも、ハッカーによる盗聴や覗き見から貴重な機密データや個人情報を守ることができます。

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フリーWi-Fiの代替案

フリーWi-Fiには、脆弱性や通信速度の遅さなど、さまざまな問題があります。しかし、フリーWi-Fiの代わりとなるものもいくつか存在します。

テザリング

テザリングとは、スマートフォンやタブレットなどの携帯デバイスをWi-Fiルーターのように使って、他のデバイスをインターネットに接続する仕組みです。たとえば、スマートフォンのデータ通信を利用して、パソコンやタブレットなどのデバイスをインターネットに接続することができます。

テザリングは、スマートフォンやタブレットがあれば、場所を選ばずにインターネットに接続することができるというメリットがありますが、テザリングを利用する場合、自分のスマートフォンのデータ通信を使うため、無料で利用することはできません。また、テザリングは接続方法によってセキュリティが弱くなることもあるので、 iPhoneやAndroidのセキュリティを強化する機能を導入するといいでしょう。

さらに、海外でテザリングを利用する場合、データローミングの料金が発生する可能性があるため、注意が必要です。