世界のフェスティバルと現地でのインターネット安全対策

お祭りでVPNを使うメリット

海外・国内でお祭りのときにVPNを使うメリットは、VPNを利用すれば、セキュリティリスクのあるフリーWi-Fiでも安全にインターネットに接続できる点です。

保護されていないフリーWi-Fiを利用すると、悪意のある第三者に通信内容を盗聴される恐れがあります。

しかし、VPNなら通信が暗号化されるため、情報漏えいや盗聴のリスクの最小化が可能です。

近年、国内外では集客力向上や観光客のニーズにあわせ、フリーWi-Fiを提供する場所が増加しています。海外の旅行ではフリーWi-Fiを利用する機会は多いため、セキュリティ向上ができるVPNの導入を検討しましょう。

面白い！世界のフェスティバル

海外にはさまざまなフェスティバルがあり、ほかにはない楽しみ方ができます。世界で有名なフェスティバル10選を見比べ、次の海外旅行の候補を検討しましょう。

• クンブ・メーラ（インド）
• オクトーバーフェスト（ドイツ）
• リオのカーニバル（ブラジル）
• ハルビン氷雪祭（中国）
• カーニバル・オブ・ベニス（イタリア）
• サン・フェルミン（スペイン）
• グラストンベリー・フェスティバル（イギリス）
• コルプス・クリスティ（ベネズエラ）
• マルディグラ（アメリカ）
• 聖アントニオ祭（ポルトガル）

クンブ・メーラ（インド）

インドで開催されるヒンドゥー教の聖なる祭典、クンブ・メーラは世界最大規模の宗教的祝祭です。3年ごとに4つの聖地ハリドワール、イラーハーバード、ナシク、ウッジャインの場所を変えて、それぞれおよそ50日間にわたって行われます。とくに、12年に1度イラーハーバードで行われる「マハー・クンブ・メーラ」は大きなクンブ・メーラで、多くの参加者が集まります。2013年に開催されたマハー・クンブ・メーラでは約1億3000万人を超える人々が訪れました。

クンブ・メーラでは、聖なる川でのお清めの沐浴が重要な儀式のひとつとなっています。ガンジス川、ヤムナー川、ゴーダーヴァリ川などの聖地には聖者や苦行僧を含め、大勢の信者が集まり罪を浄化します。

オクトーバーフェスト（ドイツ）

オクトーバーフェストは、ドイツのバイエルン州のミュンヘンで毎年9月下旬から10月初旬にかけて開催されるビールの祭典です。世界中から約700万人以上の観光客が訪れ、東京ドーム9個分の会場で巨大なビアテント、屋台、アトラクションを楽しみます。

オクトーバーフェストの起源は、1810年にバイエルン王国の皇太子ルートヴィヒと皇太子妃テレーゼの結婚を祝う競馬会にさかのぼります。現在では地元ミュンヘンのブルワリー（醸造所）が特別なビールを提供し、ドイツの伝統的な音楽やショーを楽しめるのが特徴です。初日にはミュンヘン市長がビール樽の栓を開ける儀式が行われ、初日と2日目には8,000人ものバイエルン出身者が民族衣装をまとってパレードを行います。

オクトーバーフェストの会場内では、フリーWi-Fiが提供されておりたいへん便利です。しかし、大勢の人が集まる場所での通信は盗聴などのリスクがあります。 VPN を使用して通信内容を暗号化し、個人情報やプライバシーを保護しましょう。

リオのカーニバル（ブラジル）

ブラジル・リオデジャネイロで開催されるリオのカーニバルは、世界最大規模のお祭りのひとつとして知られています。毎年2月から3月にかけての開催期間中、約150万人もの観光客が街に集まります。サンバパレードのメイン会場であるサンボドロモは全長約700メートル、収容人数約9万人を誇る巨大な会場です

リオのカーニバルの起源は、アフリカから奴隷として連れてこられた人々がもたらしたサンバ音楽と踊りにあります。現在では、絢爛豪華な衣装を身にまとったダンサーたちが、リズミカルなサンバを踊りながらパレードします。サンバの学校同士によるパレードのコンテストも開催され、優勝を目指して熱い競演が繰り広げられるのが特徴です。街中がカーニバル一色に染まり音楽と踊りが昼夜問わず続く、まさに「地上最大のショー」と呼ぶにふさわしいフェスティバルです。

ハルビン氷雪祭（中国）

中国北東部に位置するハルビン市では、毎年12月末から2月末にかけて、大規模な氷雪祭が開催されます。延べ約270万人もの観光客が訪れるハルビン氷雪祭は1985年にはじまり、現在では世界三大氷雪祭のひとつに数えられています。

ハルビン氷雪祭の主な会場は、太陽島、兆麟（ちょうりん）公園、氷雪大世界の3か所です。松花江という川の氷で作られた巨大な彫刻や建築物、雪の城、氷のすべり台などが展示され、色とりどりのライトアップが施されます。

夜になると広がる幻想的な光景は、ハルビン氷雪祭の見どころのひとつです。また、兆麟公園では国際的な氷彫刻コンテストも開催され、芸術性の高い作品を見られます。

中国ではインターネットの検閲が行われており、SNSや海外サイトへのアクセスが制限されており注意が必要です。フェスティバルの様子を国外に発信したい場合、 中国でVPNを利用 すれば検閲を回避しつつ、自由にインターネットを使えます。また、中国のインターネット監視から個人情報を守るためにも、VPNの活用はかかせません。

カーニバル・オブ・ベニス（イタリア）

イタリア・ベネチアで開催されるカーニバル・オブ・ベニスは、世界三大カーニバルのひとつです。また、優雅な仮面舞踏会としても世界的に知られています。毎年1月末から3月にかけての2週間、街は色鮮やかな衣装をまとった人々であふれ、昼夜問わず祝祭ムードに包まれます。

カーニバル・オブ・ベニスの起源は、1162年ごろにさかのぼります。ベネチア共和国が、アクイレイア総主教との戦いに勝利したのを祝うためにはじまったという説が有力です。18世紀には豪華な衣装と仮面を身につけ、素性を隠して交流するマスカレードの文化が花開きました。現在では、約300万人もの参加者が集うビッグイベントとなっています。

水の都として知られるベネチアの街並みを背景に、仮面をつけた人々が優雅に舞い踊る様子はまるで絵画のような美しさです。カーニバルに参加する「マスケラ」は人目を引く仮装をしており、魅惑的な雰囲気を醸し出します。観光客も、仮装レンタルショップを利用して本格的な衣装に身を包み、非日常的な体験を楽しめます。

サン・フェルミン（スペイン）

スペインのパンプローナでは、毎年7月6日から7月14日にかけて守護聖人サン・フェルミンをたたえるお祭りが開催されます。このお祭りは、「エンシエロ（牛追い）」という独特のイベントで世界的に知られています。

エンシエロは祭り期間中の毎朝8時に6頭の牛が旧市街の通りに放たれ、約800メートルのコースを人々とともに駆け抜けるという伝統行事です。スリルと興奮に満ちたエンシエロには毎年多くの観光客が訪れ、通りは白い服に赤いスカーフを身に着けた人々で埋め尽くされます。

サン・フェルミン祭は、1926年にヘミングウェイが小説「日はまた昇る」で紹介したのをきっかけとして世界的に有名になりました。現在では約100万人もの観光客がパンプローナを訪れ、お祭りを楽しみます。エンシエロ以外にも、巨大人形のパレード・花火大会・音楽やダンスのイベントなど、多彩な催しが用意されています。

サン・フェルミン祭でSNSに投稿したり、ライブ配信したりするときはVPNを活用しましょう。大勢の人が集まる場所での通信は、セキュリティ面で脆弱になりがちです。VPNを使えばデータを暗号化し、プライバシーを保護しながらリアルタイムの情報発信が可能です。

グラストンベリー・フェスティバル（イギリス）

グラストンベリー・フェスティバルは、世界最大級の野外音楽祭として知られています。1970年からイングランドのピルトンで開催されており、正式名称はGlastonbury Festival of Contemporary Performing Artsです。ロック、ポップスなどの音楽だけでなく、サーカス、演劇、ジャズ、ダンス、レゲエなどが楽しめます。

最初のグラストンベリー・フェスティバルは、観客数1,500人の小規模なイベントでした。その後、急速に規模を拡大し、2005年にはサッカー場500ピッチ分に相当する900エーカーの広大な会場で15万人もの音楽ファンが訪れました。2007年には700以上のライブが80以上のステージで行われ、18万人が来場する大イベントとなりました。

グラストンベリー・フェスティバルは、環境へ配慮しているのも特徴です。2019年からは会場内でのペットボトル飲料の販売が禁止され、代わりにウォーターキオスクで水を補充できるようになりました。

また、会場地の牧草を保護するため約5～6年ごとに休催年を設けており、2006年、2012年、2018年は開催されませんでした。

コルプス・クリスティ（ベネズエラ）

ベネズエラのサンフランシスコ・デ・ヤレでは、カトリック教会の重要な祝日である「コルプス・クリスティ」を祝うお祭りが開催されます。

コルプス・クリスティは、キリストの聖体をたたえる祝日であり、聖木曜日から数えて9番目の木曜日に行われます。ベネズエラの各地では、この日に独自の「悪魔の踊り」が披露されます。

なかでも、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「ヤレの踊る悪魔」が有名です。真っ赤な衣装に身を包んだ男性たちは仮面をつけ、十字架や聖体をかたどった小道具を手にリズミカルに踊ります。ヤレの踊る悪魔の演技は善と悪の戦いを表現しており、最後には悪魔が敗れ去る様子が描かれます。

マルディグラ（アメリカ）

アメリカのニューオーリンズでは毎年2月から3月に、カトリック教会の四旬節の前日に「マルディグラ」が開催されます。フランス語で「肥沃な火曜日」を意味するマルディグラは、絢爛豪華なパレード、仮装行列、ストリートパーティーで有名です。

マルディグラの起源は、中世ヨーロッパの宗教行事にさかのぼります。四旬節の禁欲期間に入る前に、最後の羽目を外して楽しもうというのが、このお祭りの趣旨です。現在のニューオーリンズ・マルディグラは宗教色を脱し、音楽、ダンス、パレードを中心とした祝祭となっています。

パレードはマルディグラ当日の1か月ほど前から開催。街は紫・金・緑のマルディグラ・カラーで彩られ、仮装した人々が練り歩くのが特徴です。ジャズやブルースのライブ演奏が街のあちこちから聞こえ、熱気に満ちた雰囲気を楽しめるのがマルディグラの魅力です。

聖アントニオ祭（ポルトガル）

ポルトガルの首都リスボンでは、毎年6月12日から13日にかけて、守護聖人アントニオをたたえるお祭りが開催されます。「イワシ祭り」の別名でも知られるこのお祭りは、聖アントニオの生誕地であるリスボンの街が舞台です。

聖アントニオは13世紀に活躍したカトリックの聖人で、説教の名手として知られています。また、恋人たちの守護聖人としても親しまれており、若い男女がパートナーを見つけるために祈りを捧げます。

お祭りのハイライトは、12日の前夜祭に行われる色鮮やかなパレードです。伝統的な衣装を身にまとった人々が踊りを披露します。会場ではイワシの炭火焼きが振る舞われ、香ばしい匂いが辺り一面に漂います。若い恋人たちは、マンジェリコと呼ばれるバジルの鉢植えを交換して愛を誓い合うのが聖アントニオ祭の習わしです。

13日には、聖アントニオ教会から聖アントニオの像とともに市内を行進する宗教的な催しも行われます。リスボンの街は祝祭ムードに包まれ、音楽、踊り、美味しい料理が人々を楽しませます。

まとめ

世界各地には多様で魅力的なフェスティバルがあり、それぞれ独自の文化や伝統を反映しています。大規模なインドのクンブ・メーラや、ポルトガルのローカルな聖アントニオ祭までさまざまなお祭りが開催されています。

世界各地のお祭りに参加するときは、VPNを活用して安全なインターネット接続を実現しましょう。プライバシーの強化や個人情報の保護など、VPNはお祭り期間中の重要なインターネットツールです。

世界のフェスティバルは、その土地ならではの文化や歴史に触れる貴重な体験の機会を提供します。フェスティバルを安全に楽しむためにも、適切な準備と対策を心がけましょう。